Q&A



  I answer the question about works.
click here

Q:dear Ishii-san,

thank you for making such wonderful films. they have spoken to my heart in ways that i cannot describe (気に入った). There is one scene in particular that always sticks with me even through the most terrifying of times in my life. it is a scene from Kyoshin (Mirrored Mind) where the protagonist wakes in a hospital from a suicide attempt, and the camera is on a nurse's face, and the nurse says 'わかりますか?みますか?しんぱいない。。。’and the actress, and the look in her eyes, and her voice, and the way you filmed it, are all like the Kafka's axe on the frozen sea that sometimes forms on the surface of my life.

Thank you.

Just, thank you.

ありがとうございました。



There were few people who praise 「鏡心:Kyoshin (Mirrored Mind)」,
so I'm very happy& encouraged to see your comment.
Thanks so much.
I love and am proud of all films that we made.

石井岳龍
ISHII GAKURYU
2017.9.1


Q:こんにちは石井、私は米国からです。私はあなたの仕事の巨大な崇拝者、特に以前のフィルムです。狂い咲きサンダーロードおよびBurst Cityのあなたの影響は何だった私が知りたいのですがされていますか?私はパンク・ロックはあなたに大きな影響を与えた知っています。エネルギッシュなカメラワーク、照明、および編集であなたにインスピレーションを与えた可能性のあるフィルムまたは取締役があった場合しかし、私は興味があります。あなたの方法は執筆や撮影の段階では何でしたか?
あなたは独立した映画製作者としての私には巨大なインスピレーションです。元気にしていることを願います。ありがとうございました。


応援ありがとうございます。
「狂い咲きサンダーロード」を創るにあたって影響されたもの、思い返せばなかなかに複雑で、ここでは簡単には書けませんが、日本の映画監督・深作欣二監督の作品、初期のマキノ雅博監督や工藤栄一監督の集団抗争時代劇、ロンドンのパンクロック、当時の日本のRockミュージシャン泉谷しげる&PANTA、そしてB・スプリングスティーン「明日なき暴走」「闇に吠える街」やデニス・ホッパー監督「イージー・ライダー」などには何らかの影響を受けているかもしれません。
「Burst City」の方は、ロンドンのパンクロックやオルタナティブ、またその影響を受けた日本のRockミュージシャン(出演者の面々)とのコラボレーションを意識していたのは確かです。
映画作品で念頭にあったのは、セルゲイ・エイゼンシュテイン監督「戦艦ポチョムキン」、アベル・ガンス監督「ナポレオン」などだと記憶しています。
日本語で済みませんが、うまく伝われば幸いです。

石井岳龍
ISHII GAKURYU
2016.10.4


Q:Hello Ishii, I'm from the United States. I am a huge admirer of your work, especially the earlier films. What I would like to know is what were your influences for Crazy Thunder Road and Burst City? I know punk rock had a huge effect on you. But I'm curious if there were any films or directors who may have inspired you with the energetic camerawork, lighting, and editing. What were your methods during the writing and shooting phases?

You are a huge inspiration to me as a independent filmmaker. I hope you are doing well. Thank you. :)


I can't use English well, sorry for simple answer.

If you would like to get detail of this,
Please give me the question in native Japanese.

I have been making Films with my own way from the beginning.
It is difficult to explain easily about my making film method.

Before making films,I saw huge action films, and loved old Japanese silent action films,
Kinji Fukasaku action films,Sam Peckinpah’s films,etc.
and sure ;Psychedelic,glam, and punk rock had a huge effect on me. 
And my dream in chaildhood was Racing car driver, I love speed and solitude.

Now I have been a new film. This is a kind of aggressive intense Rock movie.
and I hope to make 'Crazy Electric Dragon Bust 1000000V' passively in near future.

Please wait to see them a little more.

Gakuryu Ishii
2014.9.11



Q:はじめまして、私はイタリアのヴェネツィアの大学の大学院2年生です。大学では日本の現在の文化と日本語を専攻しています。卒業論文のテーマは 、 ディストピア的な映画 (反ユートピア/dystopia)と恐怖の発見的方法論が、視聴者に対して 破壊的な意味を持っているけれども生産的な意味を持っている論証することを目的としていて、人間とテクネ(科学)との関係に関する事です。
卒業論文の第4章は 石井 岳龍 さんの 『生きてるものはいないのか』と『シャニダールの花』という作品(映画)を深める意図をもっているから石井監督の映画についてのアンケートにお答え頂けたらと思っています。ここで質問を7つ送るので、それにお返事いただければ幸いです。
次のような質問にお返事いただければ、あなたの熟慮を私の卒業論文の中に入れると思っています。

1)「生きてるものはいないのか」はこの世の終末についての話ですが、福島原発事故はこの映画を作るプロセスに影響を与えましたか。
2)「生きてるものはいないのか」からは人間の孤独と消極性を感じられます。これは現代の人間、また現代の日本人の特徴なのでしょうか。
3) 「シャニダールの花」では人間の完全な肉体と不完全な肉体の両方が出てきますが、人間の肉体はこの映画ではどのような意味を持つのでしょうか。
4)この2つの映画で扱われる死は科学(技術の進歩)によるものです。これは人間がもっと注意深く、責任を持って科学技術を扱わなくてはならないという警告を含んでいますか。
5) この2つの映画における恐怖は、視聴者に対して、破壊的な意味を持っているのでしょうか。それとも、生産的な意味を持っているのでしょうか。
6) この2つの映画は、自然がラストシーンになっています。映画の中で自然は何を象徴しているのですか。
7) 人間とは何か考究し、人間性を取り戻すためには、自然に立ち帰る必要があるのでしょうか.

お忙しい中お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願いいたします。


 私の監督作品について深く考察していただけていることをありがたく思います。
感謝いたします。いただいた質問はとても答えるのが難しい質問ですので、前置きから話します。長くなります。

 私が自分から映画作品を創りたいと強く願う時、「生きてるものはいないのか」「シャ二ダールの花」などはまさにそうゆう映画ですが、その時そこには、当然ですが、映画でしかなし得ない表現をしたいという意識が強く働きます。世の中の常識的な解釈や政治的な説明や哲学や科学的な解釈などでは解決できないと思われる、個人的にとても重要な「問い」、「重大な問題」を映画という表現にできないものかと頭の片隅が高速回転を始めます。その「問い」「重大な問題」はじっとしているとどんどん大きくなります。
 解答を探しても他の方法では何の解決も何の回答も得られない、そして、それが、私個人の心の問題だけではなく、現代社会、現代人の心の中の解決できない矛盾や葛藤をに強くつながっているのではないかと確信を得た時、それが強い映画的なアイデアに結びついた時、それは様々な協力者と強く結びついて、現実の映画作品という形になってゆくのです。
 映画作品はそれがどのように企画され創られたとしても、個人の表現物または大衆娯楽という特性を超えて、社会を移す鏡であり、社会的な表現物です。これは映画というメディアの特性だと私は思います。

 映画的なドラマや映画言語(文学的な要素、ドラマ的な要素をすべて省いても独自に残る映画そのものの様々な表現力)、映画でしか表現できない触覚的で没入感に溢れた臨場感あふれる世界、このメディア特有の表現特性を最大限に生かし、追求したい「テーマ」「狙い」を表現して、それを自らがなんとしてもいち観客として観たい意欲があふれ出します。その意欲がうまく結実し、映画を創り完成させたとしても、私が、その表現をする元になった「問い」や「重大な問題」に対する明快で論理的な答えや模範回答が知りたい訳ではありません。それが罪を裁く法律のように簡単に割り切れるものではなく、人間の倫理的な判断や科学的な判断や常識では判断できない問題だからこそ、表現し、映画として観てみたいのですから。

 非常にセンシティブな、あるいは人間を中心に考えた解釈の善悪を超えて、非人間的な、アンチヒューマン的な非情な視点領域にまでおよぶ「問い」や「葛藤や表現」が、法律や社会倫理や科学や哲学や宗教といった人間自体が作り出した規範内の言葉で判断できると思えないのです。私が欲しいのは赤ん坊のように解答を求めて飢えている「心」「魂」への、「インスピレーション」であり、解決への「新たな視点」、「忘れていたものの見方」、または「心の持ちよう」、「揺さぶり」、「心の鍛錬」のようなものではないかと考えます。それは実は、とてもシンプルなものだと感じます。

 こういうふうに考えていたので、私は映画というメディアの表現にあたっては、これまでは、神話的な力、寓話的な力、それらが人間に大して持つ表現の力というものにとても興味を持ってきました。映画的なデフォルメ、映画的な嘘の力というものに惹かれていました(実は、この2作品を創ってからは、この考えは少し変化しています)。
映画が持っている臨場感あふれる詩的喚起力、ポエジーの力、人間の心の中に視覚と聴覚を使ってダイレクトに訴えかけてきて、霊感を与えてくれる力を、最も大切に考えてきました。
それは、ドラマという形式そのものにも宿りますし、撮影や照明や美術や音響音楽にも宿りますし、その世界の住人を演じている俳優のリアルな表情や動きにも、そのすべてが宿る事もあります。

 映画に限らず、表現というのは、周りの人間に対して、あるいは社会に対して、自分が心の奥で感じたまだ思考や言葉にならないものを表現する、それはある場合は個人的な夢の作用のように自分の無意識の浄化であったり、自分の願望充足だったりするかもしれませんが、時にそれが周りの人に対してや周りの社会に対しても強い浄化作用にもなりうるかもしれない、何か人の心のために役に立つかもしれない、他の人の心の浄化に役立つかもしれない、他の人の心の勇気や心の力になるかもしれないと言うような作用を信じるものではないかと考えます。少なくとも私はそう思えないと、自分が何かを表現しようとか、表現する事に他人を巻き込もうとしたり、そこに巨額の予算をかけようとする事に力を入れることができません。

 上記の事は少し難しく聞こえてしまうかもしれませんが 、もちろん映画は娯楽でもありますから、上記のような意図から創作が始まった作品でも、万人の方が映画として観て面白い作品にすることは、当然ですが、私はいつも心がけています。
 また、個の「心の問題」を他の人たちを臨場感と触覚感を元に、神話的、寓話的に創り上げ、エキサイティングに映画鑑賞で共有したいという願いは、言い換えれば、ある種、「カーニバル」や「祝祭」の爆発に近いのかもしれません。

 私がここで回りくどい言い方をたくさんして何を言おうとしているかと言うと、つまり、私が映画という表現で何を成し遂げようとしているかや、そこに何が表現されているのかということを、私自身が言葉で説明することは非常に難しいということを、まずお伝えしたいのです。全てを簡潔に的確な言葉で言い表せる事ができたり、言葉によって答えを出す事ができる「狙い」や「テーマ」の表現であれば、私はその表現は映画にしません。文章や論文あるいはエッセイとかで表現し、映像や映画言語というものを使わないで発表すると思います。

 大前提として、上記のような考え方を私が基本的に持っているということを承知して下さい。この事から、私が以下のあなたの質問にお答えすることも、あまり深く考えすぎずに、思いつくままに気軽に答えることにします。すべての答えは、それが言語であるが故に、映像や映画言語とはまるで異なるものですから的確なものになるとは思えず、映画の中に表現されていないことを冷静に論理的な言葉で補足しようと話しても、その事に特に深い意味があるとは思えないのです。私は評論家や批判家ではなく、哲学者や政治家まがいでもなく、あくまでも映画というメディアで表現する、ただの映画監督、表現者であります。このような言葉のお答えで自分の表現を補足するのは何か違うという違和感があります。

 今回、このようにしてあなたの大学院の卒業論文の参考として、送られて来た質問に答えるのは、あなたの卒業論文の論点がなかなかに興味深かったということもあり、また私の映画を深く見てくれていて初めてこのような質問していただいた人だということもあり、また自分では深く考えていなかったことを、一度、敢えて言葉にして吐き出してみるのも自分にとっても、参考になる良い機会かもしれないと思ったのでこの文章に向かってみました。
 あなたも大変急いでいらっしゃるようですし、私にも今十分な時間の余裕がありませんので、この文章もほとんど推敲をしないままの非常に未熟なものではありますが、とりあえずここに書き出します。

前置きが長くなりました。以下、質問のお答えです。

1)「生きてるものはいないのか」はこの世の終末についての話ですが、福島原発事故はこの映画を作るプロセスに影響を与えましたか。

福島原発事故が起きた際に、「生きてるものはいないのか」は既に完成していました。ただし東北大震災と原発事故がありましたので、映画の公開を自粛し1年後に劇場公開になりました。私は映画を作るときに、表現をする際に、何らかの心の奥の不安に対して、心の浄化の使命感と言うようなものを感じて表現をする事があります。それがときには結果的に、ある種の警告やある種の予言的な要素を帯びることがあります。このことは自分では今まであまり大げさに考えたくなかったので特に自覚していませんでしたが、何度もそういうことがあるので、今は上記のように自覚せざるをえないと思ってます。「生きてるものはいないのか」には非常に優れた原作戯曲があります。それを読んだ時に、私はこの戯曲はどうしても私が映画にしなければならないという使命感を感じました。もちろん娯楽としてもとても面白い読み物だったので映画にしてたくさんの人に見てもらえる、何かを感じてもらえる、自分が抱えていた心の「もやもや」や「問い」に対して、深いインスピレーションが得られる、それをたくさんの人と分かち合えると思えたのです。

2)「生きてるものはいないのか」からは人間の孤独と消極性を感じられます。これは現代の人間、また現代の日本人の特徴なのでしょうか。

確かに、人間の「孤独」あるいは人間の「孤立」と言う問題は私の表現にとって非常に重大なテーマの1つです。ただ「消極性」というものを表現するという意図は私にはありませんでした。これは最後にまとめて書きますが、あなたが「消極性」というものを感じたとすれば、それはこの作品が人間の「死」を取り扱ってるからではないでしょうか。

3) 「シャニダールの花」では人間の完全な肉体と不完全な肉体の両方が出てきますが、人間の肉体はこの映画ではどのような意味を持つのでしょうか。

この質問の意味が私にはわかりませんでした。

4)この2つの映画で扱われる死は科学(技術の進歩)によるものです。これは人間がもっと注意深く、責任を持って科学技術を扱わなくてはならないという警告を含んでいますか

質問されるような警告を特に扱おうという意図はなかったと思いますが、映画という表現は当然何らかの警告を含むものだというのはお話しているとおりです。人類がもっと注意深く責任を持って科学技術を扱わなければならないというのは、私が表現をするまでもなくごく当然のことです。

5) この2つの映画における恐怖は、視聴者に対して、破壊的な意味を持っているのでしょうか。それとも、生産的な意味を持っているのでしょうか。

私が映画を作るとき、作品の力、その映画表現の力を借りて、今まで信じてきた世界の破壊と再生、再構築というのをフィクションドラマの形を借りて行い、その破壊×再生のエネルギーを神話的な生命力、再生力にまで昇華できないかという願いがあります。それは確かに頭の片隅にいつもあるかもしれません。破壊的な意味だけをもたらそうという意図は絶対にありません。いちばん最初の前置きで、私が映画を創ろうと思う時の基本的な態度や、映画の表現という力をどういうふうに考えているかを少し書きましたが、私が理想とする表現のポエジーの力が、確かに、自己の心を目覚めさせ、新たな視点を獲得し、自己革命に至るものであれば最高だと思ってます。ただ表現というものは知らず知らずのうちに暴力ともなりうる危険があるという事は強く自覚しています。
 付け加えると「シャ二ダールの花」を創る際には、「祈りの力」ということを強く意識しました。

6) この2つの映画は、自然がラストシーンになっています。映画の中で自然は何を象徴しているのですか。
7) 人間とは何か考究し、人間性を取り戻すためには、自然に立ち帰る必要があるのでしょうか.

 6)と7)はまとめて答えさせてください。
「生きてるものはいないのか」で描かれる自然は、「死」です。
人間が「生命体」と名付けているこの地球上に生まれているすべての「命」は、その発生の瞬間から、いや本当はそのずっと前から、「死」に向かって刻々と時を刻んでいます。そしてその「生」と言う状態がいつ生まれ、それが何時終わり、「死」と言う状態に戻るのか、誰もが全く前もって分かっていませんし、決められもしません。これは人間中心の考え方でいうと、とても「不条理」であり、とても「ペシミスティック」なことかもしれません。しかしこの自然の摂理は、冷静に考えれば、ごくごく当たり前の絶対的な真理であり、この真理の前には全生命体が平等であり、人間全員が平等です。この真理をまず素直に受け入れないと、私はポジティブな思考ができないというふうに思っているようです。

「シャニダールの花」で描かれるのは、自然界の中で自分たちは優位であると思っている人間という生命体と、ただ受け身で存在するだけと人間が決めつけていた「花」という生命体です。それを人間の男と女という関係にも投影させて、男女の恋愛感情や「愛」における意識の違い、葛藤に重ねあわせ、人間と花の関係を、この自然界の中においての命のあり方の違いを、何が正常で何が不可解なのかを重層的に映画表現したいと試みました。
「花」の反乱、「受け身の存在」の反乱と強靭さを観たいと思いました。

 人間も自然の中の生命体の1つであることは間違いありません。しかし、自然の中で、絶対に揺るぎなく確かでありながら不条理でもある「死」という爆弾を抱えて日々生きているちっぽけな生命体のひとつである人間が、その生命体の親である「自然」、それに依存して生きているのに他の生命体を全て破壊するような大きな力を持ってしまったということもまた事実です。
 植物や花は、人間が持った果てしなき欲望や大きな科学力や行動力を持っていませんが、ただじっとそこに生きているだけで不動の強さ不動の生命力というものを感じます。人間が科学の力や文明の力を過剰に発達させて勝手に自滅したとしても、植物はその強い生命力で必ず再生するでしょう。私は人間や動物と言われている生命体より、花や植物という生命体の方が遥かに強いと思っています。

 ただ、だからといって単に「人間は花や植物を真似して自然に帰れ」と言いたいわけではありません。私は個人的には自然が大好きですが、現代社会は大変複雑になっていますし、人間の文明の発達、人間の作り上げた情報社会も非常に複雑高度になっています。それに比例して人間の心の中、無意識、人間と人間のつながりの関係も非常に複雑怪奇になっています。
 単に人間性を取り戻すためには自然に立ち返る必要があるという事だけでは、問題は何も解決できません。自然というもの、今回の私の映画で言うと「死」というもの、それから人間的な生命形態とは真逆だと見える「花」というもの、みんながよく知っているはずだが実は本当に知っていたのか?という当たり前のものを、自分が描ける映画表現で描き出そうと挑戦しました。
 「死」や「花」と人間との関係性を、もう一度正しく映画表現として見つめ直すことで私は新たな視点、忘れていた記憶、明日へ向かうインスピレーションを回復させたかった。

 映画は表現であると同時に娯楽ですし、それをどのように楽しんでいただこうが、解釈しようか観た方の自由、その解答はその人、個人の独自のものです。私はこの二つの作品の監督ですが、作者としての問い掛けに対して、自分でも模範解答的な答えは用意していませんし、わかりません。答えが分かっていれば映画を作ろうとは思いません。

 私自身は、二つの作品を多くの協力者や、優れたスタッフや、優れた俳優たちと懸命に創り上げてみて、例えば以前よりも少しだけ広く人間を愛せるようになったように思います。「死」というものに対する認識もかなり鍛えられました。個人というエゴの枠が少し広がったように感じます。また、それぞれの「性」の強さや弱さに対する認識も少し広がったように感じます。以前は、実は私は何も知らないのだ、何もわかっていないのだという焦りが強かったのですが、少し落ち着きました。

 また改めて、映画におけるドラマの力、ポエジーの力、俳優の存在力や演技の力、映画表現の力というものに対する認識も広がったと思います。「祈り」という表現は、映画ではなかなか伝わりづらいものだ言うものも学びました。何かを際立たせる為には、全く逆の要素をぶつけなければ対比が鮮明にならないという事も改めて学びました。
 今後はもっとリアルに、またより強く、ダイナミックに、より深く、より娯楽的に、今までやってこなかったジャンルへの挑戦を含めて、より多くの方へより具体的に映画表現を高めたいとも思いました。

あなたが望む答えになっていないかもしれませんが、取り急ぎ、この答えを送ります。

石井岳龍
ISHII GAKURYU
2014.6.3


Q:I am a student at Polytechnic University of Valencia with a Bachelor in Fine Arts with a focus in animation.

I am planning to apply to the Monbukagakusho Research Scholarship by embassy recommendation from Spain as a Research Student in the field of Animation. My project proposal will focus in the cinematographic possibilities of the Japanese world’s creation myth, from an animation perspective.

You can find more about the research proposal and my showreel and past animation work in this website:

nashika.es

I hope you don’t mind my getting in touch, but I’d like to inquire whether you are currently accepting Monbukagakusho research students under your supervision. If you are, would you willing to talk to me a bit more about my research proposal? I believe that your supervision would be of extreme valuable for my research.

I know you’re very busy so I appreciate any time you can give me. Thanks very much.

Looking forward to hearing from you.


Because I am not good at English, I write using the translation software speech recognition this sentence.
but my specialty is not an animation. So students of animation is also not responsible.

I think it is regrettable that it is not accustomed to Ochikara(your help).
I have seen your work on the website. Compared with the animation students of Japanese make, it is interesting a very individual way of ideas and imagination is quite different. Good Luck!

ishii gakuryu
2014.5.22



Q:Hello, good afternoon. I'm a film student from Spain. First of all I would like to show my total respect for his work and his filmography. I am currently doing a study for my university. This is an in-depth analysis of his 1997 film Yume no ginga.

I'm having trouble finding the information about some topics, I would be very grateful if you could help me. I do not want to steal a second of your time. Would understand perfectly well that did not respond my requests and just thank you for your attention.

The topics that I cant find information are:
- How was the shooting of the film and its production work?
- What was the context, in Japan, at the time of release?
- What was the reception of the public?

With all due respect I appreciate your attention and once again I apologize for having wasted your time or if you've bothered.

Without further a sincere greeting, I hope your answer with illusion.

Thank you.


Thank you for your requests .
But unfortunately, I can't understand,write english well.
It is difficult to express my opinion about secret of create without
japanese by myself.
if you trance late your requests english to japanese,
then,I can answer by japanese.
sincerely,yours.

ISHII GAKURYU
2013.9.30


Q:はじめまして。25歳で大学生しています。
石井監督の作品は19、20の時に友達に「すごいのがあるよ!」と言われ、はじめて観てから、相米慎二監督の作品を観たり、ザ・ルースタース、ザ・スターリンを聴いたり、町田康(町蔵)さんが出演されてたからというので「ロビンソンの庭」を観たり…とどんどんどんどん派生して行き、今に至っています。
石井監督は私にとっての始めの点です。原点です。
とても影響を受けているのは「爆裂都市」です。

そして先ほど「高校大パニック」と「88万分の1の孤独」を観たのですが、おったまげました。
だいたい映画を観るときは違う世界に入ったと思うのですが、
今回観たものは鏡をみているようでした。
おそらく自分にも同じような狂気があるのだと思います。けれどそれを拒むことなく受け入れることが出来たのは、虚構の世界の中に真実があったからだと思います。

そして、その中にいた役者さんたちがすごかったです。
最近読んだ大江健三郎さんの「日常生活の冒険」という小説の中で、演じるということについて
「われわれが日常生活で想像力を働かせるということは、過去の観察のこまやかな要素を再構成してひとつの現実をくみたてることにほかならない。……おれはおれの劇場で、どんな端役にも、観察力のうらづけのない、おかしな想像力など、発揮する自由をあたえないよ!」というのがあり、それはどんなものなのだろうと思っていたのですが、きっとこれがそうだ!っと思いました。

それを観れたことが嬉しく、また、石井監督の作品に出会えことの喜びを噛みしめることとなり、長々とまとまりのない感想文を書いてしまいました。

ありがとうございます。
これからの監督の作品を楽しみにするとともに
私も、映画ではないけれど、作品を作っていきます。
ただただ、監督にはありがとうございます!です。

では、失礼します。


ありがとうございます。今後も作品観て下さい。よろしくお願いします

石井岳龍
2012.9.7


Q:昨年8月に投稿した「水の中の八月」への質問&疑問を丁寧にお答えいただいた者です。
その節は誠にありがとうございます。
支えていた何かがとれたようで気分が健やかになりました。(再開発の現実は非常に残念でした・・・”あの世界”を作り上げた場所に一度でいいから立ってみたかったです)
そういえば関川夏央さんの原作小説を運良く購入&拝読することができました。・・・まさにスタッフロール通りの”タイトル提供”のみの作品でまったく違う内容でした(笑)通じる部分がない訳ではないのですが、でもこれはこれで非常に良質な短編だったと思います。
この小説を忠実に映像化し、そして明らかに映画版の映像感覚に影響を受けているであろうとされているNHKドラマ版の「水の中の八月」も見てみたいです(監督はご覧になられましたか?)
あと映画版のサントラも是非欲しいのですが・・・やはり販売していないですね(泣)どこかの劇場で限定販売していたと何かのサイトで見ましたが事実なのでしょうか?

まあ私の不躾な質問はさておき最新作の「生きてるものはいないのか」遅ればせながら観賞いたしました。
初の映画館での石井作品の鑑賞。そして10年以上ぶりの長編作品大変面白くそして恐ろしい世界観、そしてあのラスト!
莫大な予算など無くても終末的世界は作れる。(これを見た後のローランド・エメリッヒやマイケル・ベイ作品の陳腐なこと!)
映画でしか体験できないあの映像体験、映像というモノの力。映画の表現力・魔力の存在を心底堪能できた良質な傑作でした。素晴らしかったです。「水の中の八月」とはまた違う、空虚でしかしそれ故に恐ろしい切なさとやるせなさを感じる”余韻”をもって映画館を後にしました。
コミカルで空気的な笑い(表現が乏しくてすいません)を基調とする物語展開なので最後はどこか救われる、ほのかに希望的なモノを抱かせておいて、実際は破滅しかないという絶望的結末が現在の日本社会に漂っている空気感や多数の人間の抱く精神性や現実の深い闇を明確に表しているように感じました。
【呑気に暮らしているが、現実はこんなに恐ろしいんだぞ。早く”気づかない”と”生きないと”何もできずにこんな風にただ死んでいくのだぞ。肉体的な意味でも精神的な意味でも】というようなメッセージを・・・。
再びですが大変良質で素晴らしい強烈なまさに”映画”と呼ぶにふさわしい作品でした。新作も楽しみにしています。

ps 個人的に少し気になったのですが、ポスターやパンフレットに書かれている絵は(染谷君の周りに描かれている鳥や飛行機の墜落している絵です)誰がお書きになられたのでしょうか?
「逆噴射家族」のサントラジャケットに描かれていた絵をお描きにならた方が描いたのでしょうか?しょうもない質問だと思いますがお答えいただけたら大変嬉しいです。
では。


私の映画を熱心に観てもらってありがとうございます。
今後もさらに映画ならではの面白さ、陶酔感、魔力を持った作品を創れるように努力します。
「水の中の八月」のサントラは自主製作だったので残念ながら現在は廃盤です。
「生きてるものはいないのか」のメインビジュアルの落書き風の絵は、「逆噴射家族」のサントラジャケットに描かれていた絵を描いた人(イラストレーター湯村輝彦氏)とは違います。
配給会社の宣伝部にこちらのイメージを描いてもらいました。作者の名前は私も把握していません。済みません。

石井岳龍
2012.7.10


Q:神戸在住46才公務員です。
最近の神戸新聞記事で神戸を拠点に活動されていると今ごろ知り、嬉しくなりました。
失礼ながら石井作品は5作品しか拝見していませんが、特に「逆噴射家族」が大好きです。
何しろ今まで古今東西1000本以上見た映画の中で主観的ベスト5!
え?評価が低いって?
4位までは僕の生まれる前の白黒作品ばかりなので、カラー作品では1位ですよ。
僕の所蔵する「逆噴射家族」台本にいつかサインを頂きたいです。

「ウルトラQ」続編新作準備中と伺いました。
僕は「ウルトラQ」かなり思い入れがありますが、石井監督なら何をしてもかまいません。
思いきり好きなように破壊し、そして創造してください。

あ、質問になってませんね。
単なるファンレターです。


ありがとうございます。6年越しの秘密の新作映画も遂にクランクインできそ
うです!
今後も応援の程、何卒宜しくお願い致します

石井岳龍
2012.6.19


Q:神戸市で暮らしている三十代の者です。毎年、あるコンテストに送っているのですが、無論落選。「講評」には必ず、「テーマはなんですか?」「メッセージは?」です。シナリオは書いていて、人物の行動も書いてます。でも「メッセージは?」と聞かれると、特にメッセージは見つからないのです。
映画にテーマがいるのでしょうか?
また、映画にメッセージがいるのでしょうか?
もし、テーマ・メッセージがいるのら、暗くなるのですが…。
どうか、お教え下さい。

映画に必ずテーマやメッセージがいるのかと問われれば、個人的にはそれは必ずしも必要事項ではないと思います。
しかしコンテスト「講評」に必ず「テーマはなんですか?」「メッセージは?」と聞かれるという事は、単刀直入に言って失礼だと思いますが、残念ながら、応募した作品が面白くない、人物の行動も面白くないのではないでしょうか?
他に聞くことがない時、話が混乱していてよくわからない時に、私もそういうしか講評しか言えない時がありますから。また、テーマ・メッセージがある映画が全部暗いわけでもありません。
明るいメッセージもあるしバカバカしいテーマもあります。自由です。以上、あくまで個人的意見ですので気にしないで下さい。済みません。

石井岳龍
2012.3.19


Q:I'm writing on behalf of a non-profit film club called Cinema Neuf, run on a volunteer basis by students in Oslo. We would like to screen Electric Dragon 80.000 V later this year, in front of an audience which will probably consist of some active members with free access, other members who have to pay a small amount for member's tickets, and some other people who will have to pay slightly more for regular tickets. Would this be acceptable to you?
Regards,


Thank you for your mail.
WOWOW,one of japaneseBS TV station.have all of the rights.
Do you know?
we may transfer your mail.
Regards,

Gakuryu Ishii
2012.2.27


Q:私は三十一歳から自主製作映画を撮影してますが、出演者は自分だけなんです。出演してくれる方をどうやって募集できるのでしょうか? また、市販のホームビデオカメラで撮って映画と言えるのでしょうか? どうか教えて下さい。

私が自主製作映画を始めた頃の出演者は、仲間だったり地元の劇団の方だったり同級生だったりしました。
本気で出て欲しい人は自分で探し、自分から声をかけないと、そりゃあ出てくれませんよ。
また自分で映画だと思うのだったらそれは映画だと思いますが、でもその真の評価はあくまで他の人がするものです。
映画は他の人に見せる時に、初めて映画になる。他の人がそれを映画だと思うかどうか。
以上、あくまで私の個人的意見です。

石井岳龍
2012.2.27


Q:はじめまして23歳男性です。
映画が大好きで映画の仕事をしたいと考えているのですが、少しだけ映画館で映写のバイトをした事があるだけでほとんど経験もなく無知です。
監督になりたい場合やはり大学や専門学校などに入り基礎を学んだ方が良いですか?
正直私は学校というのがあまり好きではないのですが…未経験で製作会社などに中途採用で入社というのは難しいものなのでしょうか?アドバイス頂けると嬉しいです。
よろしくお願いします。

映画宣伝や配給関係のスタッフではなく、映画製作に関わる仕事をしたいと望んでいるのでしたら、一番いいのはなんと言っても現場スタッフの助手になって働きながら映画製作の事を体で学んでいく事です。
ただ、ずぶの素人をいきなり助手にする現場は滅多にないと思います。映像系の制作会社でも助手を募集している所はたくさんありますよ。なんとか潜り込む努力が必要ですね。
映画監督になりたい場合は現在では色々な道があります。映画監督自体が多種多様なのでどういうタイプを目指すかでも道は違って来ますし、この場では詳しい事はとても書ききれません。
大学や専門学校に行くのもひとつの方法ですが、自分で自己流で勝手に創って他人に観せてそれをどんどん面白くしていく、コンテストに出すという手もあります。
いずれにしろ一番大切な事は地道な努力と継続する根気だと思います。
どの道を選んでもすぐに結果は出ませんし楽な方法などありません。
それに費やしたエネルギーが少しづつ実を結ぶのだと思います。
まず自分で色々調べる努力から始めましょう。

石井岳龍
2012.1.10


Q:こんにちわ。神戸市垂水区に住む29歳の男性です。
これまで映画は観るばかりで映画制作現場の経験も習ったことすらもありません。
29歳にして自分も映画を制作する向こう側へいきたいという気持ちが今までの自分がなかったかのように映画の制作に何とか関わりたい映画をつくってみたいという思いがたまらなくなってしまい映画の専門学校など色々と調べてるうちに石井監督の映画制作会社が神戸市西区にあるというのを目にしました。
映画制作に携わりたいけど未経験な自分ですがどんな仕事でもいいのでスタッフとして雇ってはもらえますか?

お問い合わせありがとうございます。熱意はうれしいのですが、私の製作会社「ドラゴンマウンテン」はまだ創ったばかりでして、スタッフを雇う余裕はありません。
神戸での映画製作は、第2弾、第3弾をすでに準備しておりますが、その際は、常に、少数精鋭スタッフでの迅速な撮影になりますので、優秀なスタッフでしたらお誘いしたいですが、残念ながら現場経験のない方をスタッフに入れる事はできません。もし、映画制作に携わりたいというお気持ちでしたら、神戸フィルムオフィス等にご相談されて、まず、エキストラ、ボランティアスタッフなどで経験を積まれて、それからコネのできたスタッフ職の見習い、そしてそれが認められれば、一番下のスタッフへ参加というのが、正統な道筋だと思われます。
私の大学でも技術職で優秀な人材、また様々な現場経験を積み重ねた人材が育って来ており、まずは、彼らと共に仕事をするのが私の会社の本筋、本意であります。
ただ、もし、簿記等が優秀でしたら、経理関係のアルバイトは必要としておりますので、ご相談に乗れます。これからもご支援どうぞ宜しくお願い致します。

石井 岳龍
2011.11.5


Q:弊社は、毎年6月に国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア」を企画・運営しております、株式会社パシフィックボイスと申します。ただ今、来年6月に開催を予定しております映画祭での上映作品を受け付けております。
壁面型バーチャルリアリティシステムを活用して石井監督が撮影された3D短編作品に関して、是非本編を拝見させていただきたく思うのですが、サンプルDVDなどのご手配は可能でしょうか?
本件、権利元など他へのコンタクトが必要な場合は、コンタクト先をご教示頂けますと幸いです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご連絡お待ちしております。

特殊スクリーン対応のバーチャルリアリティシステム用に製作しました3D短編作品「a super dimention BASYO」に関しては、3D作品である上に、東大理工学部BR研究室が開発した独自のシステムを利用して上映するのが前提のコンテンツですので、今のところ2Dでのサンプル映像というような考え方ができない状態です。
ご質問のような要望があった事は関係者に相談しますが、上映システム自体の特殊性故にそれに大きな予算がかかりますので、現在のところ、上映は難しいと思います。
ご依頼いただいたのに申し訳ありません。

石井 岳龍
2011.10.21


Q:今更ながら非常に遅くれてしまいましたが、私の稚拙な質問に丁寧にご返答いただき誠にありがとうございます。
数ヶ月前にDVDを購入し、どうにかタイトル通りの8月に再見することができました。
やはり観るほど発見があり、すべての表現が見事にテーマに集約されているし、そして決まって見終えた後には〈みずみずしい魂の世界〉に引き込まれ五感が開かれ、現実にある空・雲・風・街並み・祭り囃子・人々などの身近にあるすべてのモノが子供の頃に観たような、感じたような、あの特有の感覚に包まれすべてが愛おしく見える。泉の台詞を借りるなら『目に入るモノ全てが懐かしくて新鮮な感じ』というのでしょうか?
こんな映画に限らずありとあらゆるフィクションの世界を観て、現実に深く作用する作品は物語はそうそうありません。
やはり希有な作品であると私はつくづく実感しました。
さておき再び見て気になったことがあり、失礼ながら再度質問したいのですが・・・(お答えいただける範囲で結構です)
ロケ地に使った一度も行ったことのない場所にも関わらずノスタルジア極まりない博多の下町は今はどうなったのでしょうか?15年以上も経過しているので大半が再開発等で壊されて無くなってしまっているのでしょうか?(だとしたら非常に残念です)
あと三木と浮屋は結ばれたのか、それともただの友人で終わったのか?そもそもこの2人は〈あの後〉どうなったのでしょうか?
最後の方で泉の姉?が真魚に泉の日記を渡したときに数人子供が遊んでいましたがあの子達は真魚の子供達なのでしょうか?それとも三木と浮屋の間にできた子供かそれとも全く関係ないただ遊びに来ていただけの子供か。
質問とも正直言いがたい内容ですがお答えいただけたら是非お願いいたします。
「水の中の八月」を深く鑑賞していただき、また世界観を堪能していただき、深く感謝致します。
こちらの創作の大きな心の支え、励みになります。ありがとうございます。

博多下町のメインロケ地に関しては、ご心配の通り、大半が再開発等で壊されて無くなってしまっています。
再開発の件は聞いていましたので、大切な風景の記憶を永遠に刻みたいという願いはこの映画創作の大きな原動力でもありました。
美樹と浮屋が結ばれたかどうかは、ご想像におまかせします。
最後の方の大学のシーンで出てくるのは「泉の姉」で、連れていた子供は、彼女の子供です。
劇中で彼女の胎児がピンチになり、泉が最終行動を起こす直接の動機になった例のお腹の中にいた胎児が、無事に生まれて、元気に成長した事を表現しようとしました。
説明がほとんどないので、わかりにくかったと思います。済みません。

石井 岳龍
2011.8.31


Q:はじめまして。同じ高校出身のいち三十路男です。「高校大パニック」と「水の中の八月」を見ました。人それぞれが持つ同じ無意識の中にあって、知らず知らず流される人も居れば研ぎ澄まされる人も居て面白いなと感じました。単なる感想ですみません。

観てくれてどうもありがとう。福岡高校卒業生にとってはまたいろいろな感慨があるかと思います。
どちらの作品も創作当時の100%ピュアな私の気持ちと表現が反映されてます。自分では作品の良し悪しや正しさ間違いなどの判断は今でも全く下せませんが、ただただ創ってこれを観てもらいたかったんです。これを存在させてくれた仲間に深く深く感謝してます。

石井 岳龍
2011.7.14


Q:Dear Ishii Sogo-Gakuryu,
I'm a music composer from Finland and would be interested to know if you happen to be looking for music for your future film projects? I've worked with American and European artists on various different styles. If you're interested, and are looking for something specific, please let me know and I could come up with some examples to send to you.
Best regards,


Thanks for your contact mail.

I'm interested in your works.
Please let us know your music sample and profile.
but,now I've just been finishing final mixing of my new future film.

Best regards,

Gakuryu Ishii

2011.6.24


Q:初めまして。一ファンです。
幾度も観る度に不思議な世界観に惹かれてゆく稀有な作品「水の中の八月」のオープニングや物語の途中に幾度か映される太古の昔になぞられたような象徴文字?や象徴画?のような映像がありますが、あれは現実に存在する何らかの意味を持ったモノを物語を深める為に使用しているのでしょうか?
それとも映画上の構成の為に作られたフェイク的なモノで実際は現実には存在しない物体なのでしょうか?

この映画の岩に刻まれた象形文字や環状列石を創作するにあたっては、日本におけるペトログラフ(古代岩石、象徴文字)研究の第一人者である吉田啓信先生(「ペトログラフ・ハンドブック著者」)にお話を伺い、大いなるインスピレーションとご助力をいただきました。ただ、実際に映画の画面に登場しているそれらは、私と美術監督のアイデアを元にした、美術部におけるこの映画用の創作物です。

あと、原作者の関川夏央さんの短編と全く違う内容(読んでみたいのですがどの本屋&古書店に行っても置いていないのです)だと知ったのですが関川さんはこの作品をどう受け取ったのでしょうか?それともノーコメントだったのでしょうか?

「水の中の八月」という題名があまりにも素敵だった為、関川夏央さんにタイトルをお借りできないかというご相談をした結果、貸していただけるようになったという経緯があります。
関川さんには怖くて感想をお聞きしていません。
紛らわしいので、一度は「水の中のブッダ」というタイトルに変更しようかと迷ったのですが、宗教的イメージが強くなりますし、内容的にも「水の中の八月」があまりにもぴったりくる内容であるため、関川さんにはご無理をお願いしてしまいました。


最後にもしこの作品がリメイク(さらに幅広い表現のできる劇場アニメとしてなど)されるとなったら石井さんはどのようにお考えになるでしょうか?
ぶしつけでおかしい質問だと自分でも思いますが、この3点が気になったもので・・・回答できる限りでよろしいのでお答えお願いいたします。では。

上記のような事が実現すれば、素敵ですね。私も見たいです。
「爆裂都市」や「サンダーロード」もそういう話はあるのですが、残念ながらまだ実現していませんね。

私がとても大切だと信じる創作や表現に関しては、今後もライフワークとして今
まで以上に力を入れて取り組んでいく覚悟をつい最近したところです。商業的な
支援は得られなくても、自力でより深い追及をしていきます。超短編新作は既に
準備中です。

石井岳龍
2011.5.15



Q:こんにちはそうごさん。あなたの作品はサイケ、パンクでぶっ飛んでて最高だとおもいます。シャッフルと逆噴射家族はかなり笑えて楽しめました。ありがとうございます。東京ブラッドは見たいがレアでなかなか見れません。またあのくらいイっちゃっている映画を作ってくれるときを待っています。最後にまたありがとうございました。

Hellow& Thanks!!

I've been changed my name. Now I am Gakuryu Ishii.
(Gakuryu means 'DRAGON MOUNTAIN)
Sincerely,yours.

海外では改名という習慣がなじみが薄く、また岳龍(がくりゅう)の名前がまだ認知されていないので、海外ではしばらくは「sogo-gakuryu ishii」「ishii sogo-gakuryu」という表記で活動しようかと考えています。

石井岳龍
2011.5.15



Q:こんにちは、石井先生!

私の名前はマズロフ・ニキータです。
サンクトペテルブルグ国立大学東洋学部(ロシア)、修士の二年生、22歳です。実験映画、アバンギャルド、インディーズ・ムービーに強い興味を持っています。
研究テーマは日本映画の映像表現で、論文を書いています。
その論文の非常に重要なのは石井先生の作品の映像表現の特徴の研究です。

次の質問に答えていただきませんか?
1.石井先生にとって、映像と映像表現の組成は何でしょうか。
2.自分の映像信条を教えていただけないでしょうか。
3.石井先生の作品には運動(カメラの運動とか人物の運動とか)が重要な役割を果たしていますね。理由があるでしょうか。

6年にわたって、日本語を勉強しています。2007年の夏に日本に行きました(三ヶ月)。
今は、ロシアの大学を卒業したら、日本の大学に入学するつもりです。
監督コースで勉強しようと思います。

それでは、よろしくお願いします。

このご質問は東北大震災の前日に来たものでした。
遅くなりましたが、私の映画を研究していただいて、ありがとうございます。

論文用だけあって、すべて簡単には答えられないなかなか難しい質問ですね。

3.に限ってお答えしますと、映画という表現、メディアにとって最も重要な事のひとつは、やはり「動き」だと思います。
ただ、もちろん「動けば良い」というものではありません。その作品のテーマや表現構造を体現する「動き」が必要だと思います。

映画における「動き」には、あきらかに視覚に捕らえられる「動き」と、視覚ではなく観客の心の中に生成される内的な(魂を感じる精神運動としての?)「動き」があると思います。

私は、上記のふたつの映画的な「動き」を、両方とも、好みます。
とても大きな映画の力だと思います。

視覚的な「動き」の代表は、映画における喜劇的なムーブメントやアクションや、ダイナミックな或いは新鮮なモンタージュなのでしょうし、内的な「動き」表現の達人代表は、カール・ドライヤー、小津安二郎、タルコフスキー、キシロフスキー監督などに代表される、詩的な喚起力の強い、聖なる映画のたぐいだと考えています。

両者のとても幸せな理想的な結合を、私は、たとえば、ゴダール監督の「勝手にしやがれ」、山中貞夫監督作品、川島雄三監督作品、ヒッチコック監督作品「裏窓」、「鳥」、「私は告白する」、メキシコ時代のルイス・ブニュエル作品、ワン・カーウェイ監督「欲望の翼」、マーティン・スコジージ監督「ミーン・ストリート」、ダウラス・サーク監督「翼にかける命」、フランソワ・トリフォー監督「野生の少年」、ジャン・ピエール・メルビル監督「仁義」などの作品に観ます。

つまり、そういう映画作品を尊敬しているのですが、私が作品を創る時は、あくまで素材を生かした自分なりの、オリジナル・ブレンド「動き」表現しかできないので、そういう映画に似たものになる訳ではありません。
ドン・シーゲル監督やサム・ペキンパー監督の能動的な犯罪アクション映画にもとても美しい「詩」がありますし、視覚的には停滞している動きに見える、タルコフスキーやキシロフスキー、ベルイマン監督作などの「詩」に秘められた、精神的なスピード、全画面の情報量のスピードはとてつもなく速いものです。

「一瞬にして永遠」のスピードと表現、私が、優れた音楽や絵画、写真、SF小説、ラテンアメリカ文学、詩、マンガ、映画などから得た宝物は、とてもとても大切で、今後も、自分なりの「動き」「スピード」「詩」を様々な作品で、様々に追求したいです。

石井岳龍
2011.5.15



Q:初めまして。石井監督の映画はほぼコンプリートして観させていただきました。
石井監督が監督・編集をなされたフリクションのライブを収録した「DUMB NUMB DVD」についてどうしてもお聞きしたい事があります。
DVDに収録された映像の最後に、バッチ(?)を持った男の人が出てきて、映像が逆再生され・・・という展開がなされます。この一連の流れについて、石井監督はどのような意図をお持ちで演出・構成をなされたのですか?
本来、作品は作品内で語られるべきなのでしょうが、とても気になっています。ヒントでもいいので、何か回答をいただければ幸いです。


「DUMB NUMB DVD」については、すべて意図的に映像構成をしました。
(最後のだらだらと長い編集室の明滅映像だけは、色々と齟齬が生じた時間表記に合わせる為に引き延ばして入れてあります。
この部分については意味はありません。苦しい条件下でベストを尽くそうと限界まで仕事しました。
映像の意味については、申し訳ありませんが、すべてご自分自身で受け止めて、イメージしていただきたいです。
音楽物の場合は主役はあくまで音楽ですが、何度聞いても興味深い、このすぐれた音楽を引き立てる映像作品を目指しました。

映像と音響が格段に進化して、かつプライベートにもなった現在なら、たとえ同じこのライブを記録化するにしても全く違うアプローチをします。

石井岳龍
2011.3.3



Q:はじめまして。
私は京都でシナリオを書いています小林弘和といいます。

私事で大変申し訳ないのですが、実は今私はシナリオの仕事をしようと会社を退社し、
コンクールや製作会社の脚本家募集に応募しております。

このたび、作品歴をまとめるのに当たり、どうしても聞きたいことがありました。
それは、石井監督が福岡で『自主映画の企画コンクール』を開催されていなかったか?ということです。

実は、私の作品「MOST NIGHT」という作品が、最終選考に残り(入選は逃しましたが)
撮影を見学に行き、そのまま九州一周旅行をした思い出がありまして。
その、詳細をどうしても作品歴に入れたいのですが・・・正直、当時の書類も無くしてしまい・・・。
どこを頼っていいかわからず、ここを見つけました。

すいません、第何回の何コンクールかとか、わからないでしょうか? 

お忙しい中、すいませんが、お願いします。


その節は応募していただき、誠にありがとうございました。

私自身も過去の記録等を保管するという習慣がないのですが、
この件については、当時の私の活動をサポートしてくれていたT氏による詳細な記録が残っていまして発掘しましたので、お知らせしておきます。

ご質問の脚本コンクールは、正式には「ユースアート'96 福岡実践映画塾」という名称で1996年に福岡市で実施した福岡映画塾でのシナリオコンクールです。
(福岡での映画塾自体は1993年より毎年夏に開塾していました)

この年は、特別に、5月7日より全国の新聞、雑誌等で、脚本と参加者の募集告知を開始し、シナリオについては福岡市および周辺で撮影可能な30分程度の作品という条件で募集しました。全国よリ167本の応募があり、石井と事務局による予備審査の結果、10作品を遇定。その中からこちらからお願いした最終審査員に推薦作品を一本選出してもらい、撮影現場的な判断を蕗まえて、最終的に3作品に絞りこむという作業をしました。

『最終候補作』は、

「ナマズのマゴ」(大道珠貴/福岡市)
「Most Night〜たいていの夜〜」(小林弘和/京都市)
「冬へと走り出そう」(井口奈巳/東京都)
「亡失〜RUNNERS HIGH〜」(静野裕之/東京都)
「三ひく二」(近藤 太/東京都)
「ロンリー プラネット」浦辻純子/福岡市)
「二十四時間」(戸田幸宏/東京都)
「帽子男」(内田文子/福岡市)
「Monkey in The Dark」(近藤啓ニ/大阪市)
「些細なクモ」(岩淵有進/東京都)

以上の10本です。

最終審査員と推薦作は、

長崎俊一(映画監督) 推薦作「三ひく二」
阪本順治(映画監督) 推薦作「ロンリープラネット」
利重 剛(映画監督) 推薦作「帽子男」
小口詩子(映像作家) 推薦作「ナマズのマゴ」

でした。

最終的な検討の末、非常にすぐれた作品であったものの映画塾での自主的な映画化にはやや困難があった「ナマズのマゴ」以外の三作品を映画化することになりました。

今振り返ると、最終候補の中に、この後に芥川賞を受賞した大道珠貴さんや、「犬猫」「他人のセックスを笑うな」で注目の井口奈己監督の名前もあり、コンクールは非常にレベルが高かったように思います。

小林さん、頑張って下さい。

石井聰亙
2009.9.27



Q:石井聰亙監督、はじめまして。
先程、DVDにて 1/880000の孤独を観賞いたしまして、メールさせていただきました。
とても衝撃的でしたので・・・(ラストも含め 全編です!)
石井監督のこの作品についての コメントやインタビューなどが掲載されている書籍などがあるのでしょうか?
もしあるのでしたら、探して拝読したいと思います。
もちろん、今現在での作品に対する愛情みたいなものも 知りたいです。
どうぞ よろしくお願いいたします。
follow up のインタビュー記事は拝見いたしました!
当方は 中学時に 高校大パニックをTVの深夜映画で見て以来のファンです。
衝撃的な作品をたくさん発表していただき、本当にありがとうございます。

 「1/880000の孤独」の件ですね。ありがとうございます。
 私、自分のコメントやインタビューや取材を記録した雑誌やTV番組等を保存するという習慣がなく、残念ながらこの映画の創作当時32年前の生々しい気持ちの発言とかは、今ではほとんどわからない状態です。済みません。
 成人前後の男子が、大都会生活において、他者や社会から孤立し自分の世界に閉じこもった果てに襲い来る妄想と狂気の暴走の危険性を訴えた作品をリアリズムで映画化したかった筈です。当時の私や私の友人、周囲の目の前にあった現実の果ての超現実を、脚本なしで写し取ろうとしました。撮影には飛び飛びで約1年かかっています。1/880000というのは当時の大学受験生の数です。
 映画はウソですが、それを支える登場人物の心情は私はリアリズムが基本だと思っています。題材としてはSFや時代劇やシュールや不条理やスリラーなど大好きですが、それも主要登場人物のリアリズム(真実)の心が必ず基本にあっての物語でありドラマです。「自分にとってのかけがえのない目の前の真実に徹底アプローチすれば普遍=永遠の真実に至る表現への道が開ける」という信念は最初の「高校大パニック」から揺らぎません。メディアや表現方法が表面的に変わっても、音楽でもアートでも舞台でも文学でもSFでもファンタジーでも基本は同じだと思います。

石井聰亙
2009.7.5



Q:現在、映画の勉強をしている者です。高校生の時に「狂い咲きサンダーロード」に出会って以来、石井監督の新作を毎回楽しみに待っています。いくつか気になったことを質問させてください。
石井監督はストーリーをまったくの無から考え出すのか、それとも何かきっかけになることがあって作るのか、どちらなのでしょうか?
石井監督の作品の助監督はどうやって決められているのでしょうか?又、僕の様な石井監督とお付き合いのない者でも助監督になる機会、チャンスはあるのでしょうか?
以上、2つの質問をお願いします。

 応援どうもありがとうございます。「ストーリーの生み方」の件ですが、アイデアを思いつこうとしている時だけでなく、24時間の生活、夢を見ている時、すべてがストーリー創作のアイデアに開かれていると自分では思っています。
 つい最近わかった事ですが、アイデアが無限に眠っている自分の無意識、そしてその奥の奥の霊感の泉に、常に繋がる状態に自分の意識と生活を持っていくことがまず大事です。今は瞬間瞬間が常にアイデア(ストーリーを生む霊感)のきっかけになってます。そうなるとアイデアは「生むもの」ではなく、次々に自然に湧き出す状態ですから、逆に「捨てるもの」になって来ます。いかに捨てるかです。自慢しているように聞こえるかもしれませんが実はとてもシンプルで当たり前の事です。
 ただアイデアやストーリーがあっても映画は出来ません。一緒にやってくれる仲間、やりたい仲間、そして物理的なお金、それらを結集した具体的な知恵と労力が必要です。それらが私のやりたいアイデアやストーリーと一致する時、映画は姿を自然に現すでしょう。それまで余計なアイデアやストーリーは捨て続けるのです。私の撮りたい映画が、ここ数年なかなか撮影に至れないのは、捨て方がまだ足りなかったからだと反省しています。

 助監督さんの件は、低予算の映画では余裕がありませんから、私は実務的即戦力として最もふさわしい人材を必要とします。大きな予算の映画になれば、見習いの助監督さんとかに付いてもらう余裕があるかもしれません。能力に自信がある、あるいはやる気や体力に自信があるのでしたら是非申し出てみて下さい。私が関わっている大学でも人材は育っていますが、やる気込みで公平に判断します。商業映画の世界では助監督さんの人事は、通常、チーフ助監督がやりますが、製作や美術助手、その他もろもろのスタッフから初めて演出部や監督になる人材もいます。

石井聰亙
2009.6.30



Q:初めまして。「五条霊戦記」を観て以来、石井監督の大ファンになったものです。また時代劇を創って欲しいと思っています!・・・が、そういう予定はありますか?

実は、時代劇では既に一本出来上がっている脚本がありまして、2010年夏の撮影目指して、
関係者は、鋭意始動しています。
本格的な戦国時代劇巨編なので様々な難関は予想されますが、自信作なので是非実現したいです。今後ともどうぞよろしく応援お願い致します


石井聰亙
2008.12.20



Q:こんにちは。石井監督の作品はほとんど鑑賞し、何度も繰り返し観ています。特にシャッフルはDVDが擦り切れる程再生しました!素敵な作品をありがとうございます。私自身も来年の4月から映画を学ぶことに決めたので監督の作品を観て色々学ばさせていただいています。
2つ質問をさせてください。
石井監督の今までの生涯で最も印象に残っている、気に入ってる映画、本、CD(レコード)などを数本教えてください。
石井監督ご自身の作品で気に入っている作品、気に食わない作品があるとしたらそれはどの作品ですか?

映画を熱心に観ていただいて、ありがとうございます。これも、またとても難しい質問ですね。『生涯で最も印象に残っている、気に入ってる映画、本、CD(レコード)を、数本』というのが難しい。

お気に入りはたくさん在りすぎますし、私の場合、その都度、その時々の気分や創作の為に必要とするものが、いつも、かなり、変わります。30年くらい一回も聞かなかった音楽や本を、突然、またずっと読み続けたり聞き続けるようになる事もしょっちゅうですから。

そういう訳で、あくまで、今と言うことで、あえてお答えしてみますと、今年読んで一番仕事の役に立った本は、橋本忍著「複眼の映像」です。
CDは最近は楽曲以上に、演奏するミュージシャンのプレイに打たれますね。
ジミ・ヘンドリクス「エレクトリック・レディ・ランド」、セロニアス・モンク「アンダー・グランド」、グレン・グールド「ブラームス」あたりは、毎日のように聞きます。ジョイ・ディヴィジョンの「クローサー」というアルバムは、イアン・カーティスの詩曲とマーティン・ハネットというエンジニアのMIXがとてもハートにきます。
映画は、なんだろうな、やっぱり数本とかには絞れないな。

自分の監督作品で気にくわない作品というのは、正直ないですね。ただ全力を尽くしたけど、うまくいったりいかなかったり、お客さんに好かれたりそうでもなかったり、という事だけじゃないですかね。愛情をかけれない作品は創れないです。

石井聰亙
2008.12.7



Q:石井監督、はじめまして。「狂い咲きサンダーロード」を観てから監督のファンになりました。
それから派生して石井監督含め、現在の日本映画界を代表する方々が監督したTV「濱マイク」を現在借りて見ています。石井監督の「時よ止まれ 君は美しい」はとってもおもしろかったです。
そこで監督に質問です。この伝説的なTVシリーズが生まれたのは林海象さんの映画が前身にあるわけですが、どういう経緯でドラマ化にいたったのでしょうか?かなりのチャレンジだったと思うのですが・・また映画とは違うテレビの現場はどうでしたか?個人的にはまたこのような著名なクリエーターが集まったドラマが観てみたいですが、監督はどうお思いでしょうか?

作品観ていただいていて、どうもありがとう。

詳しい質問で、答えるのに難しい事もあるのでその辺りは勘弁して下さいね。

私の知る限りにおいて、映画版「濱マイクシリーズ」は林海象監督が自身のアイデアを元に創りあげたもので、TV版「濱マイクシリーズ」は、主演である永瀬正敏君の強い思い入れとアイデアを中心にして全体像が出来上がっていった経緯があると思います。
(あくまで私の主観ですから詳しい経緯や正確な詳細はわかりませんが)
主要登場人物達のキャラや、TVシリーズのトータルイメージ、監督や主要俳優の人選、フィルム撮影にこだわる事、等、永瀬君のアイデアを中心に進められたと思います。
(関係者の皆様、違っていたらゴメンなさい!)

私の場合、永瀬君の意向を汲んで、画面サイズや音響を除いて、できるだけ映画と同じ撮り方をしようと心がけましたが、予算は映画並みではなく撮影日数の圧倒的少なさもあり、寝る時間がなくて大変だった記憶があります。撮影中、睡眠不足のせいか、一度、このまま死ぬと思いました。生きていますが(笑)
今、振り返ると、苦しかったし、製作的な仕切りの面で納得いかない部分もあったのですが、自分なりに限界まで責めましたし、新しいチャレンジも出来ている筈なので、これはこれでスタッフとキャストはとても良い仕事しているのでないでしょうか。私は圧倒的にTV放映版が好きです。個人的にDVD版の存在意義は良くわかりません。

今は、私はとにかく長編映画を創りたいですね。
(それに意欲的な個人映画も複数進めています)

「濱マイクシリーズ」の情報については、このサイトとリンクさせてもらっている「永瀬正敏」公式HPに詳しいコーナーがありますから、参照してはどうでしょう?
メイキング記事等もありますよ。当時すばらしい解説ブックレットも出たのですが、廃版でしょうね・・・

石井聰亙
2008.11.24



Q:久しぶりの復活ブログを喜んでおります。
これまでのように、これからも貴方のエネルギーをぶちまけてください。微力ながら協力させていただきます!

応援ありがとうございます。創作に専念しているとあっという間に時間が過ぎてゆくんでご無沙汰です。あとはとにかく新作映画でしょう。本当は正式発表できるまで潜伏して作業を続けたいのですがそうもいかないので、ちょくちょくブログに出没します

石井聰亙

2008.11.13



Q:「水の中の八月」が大好きでビデオを持ってるのですがエンドロールの音楽がとても気になるので教えて下さい。スタイリストの土屋えり子さんのお名前が出るあたりからはじまる民族楽器のような音色です。
「好き」にもいろいろありますが、この音はなんだかすごく懐かしいような、あたたかいような、ねむたいような… 
私にとってはとても特別なものです。
細かい質問で申し訳ないのですが、お願い致します。
あと、昔なにかのインタビューで石井監督は好きな音楽は?という質問に「水の中の八月!」と答えておられたと記憶しているのですが、特別ななにか思いをお持ちなんでしょうか?
もしよかったら教えてください。

お尋ねの音楽は、当時福岡在住だった、音楽家・松尾謙二郎君が創った「WITHOUT WIND」という曲です。バグパイプを本人が吹きながら同時にキーボードも操作して録音したのを覚えています。
「水の中の八月」は大好きな自作なので、当然音楽も大好きです。
四人の音楽家が関わってそれぞれ曲を作った珍しい映画音楽です。
サントラCDも作曲家のメインだった小野川浩幸君が自主製作して公開当時は販売しましたが、現在は廃盤です。
「水の中の八月」は、まさにこの季節に観たい映画ですね。
これに繋がる系譜の映画も具体化中です。
今度は、主人公の女性が**になります。

石井聰亙
2008.8.6




Q:恥ずかしながら僕が石井監督の作品に触れたのは大学に入学した直後の最近なんです。しかし、軽く人生が変わってしまう程の衝撃を受けました。とても感謝しています。
質問なのですが石井監督は現在ではどんな音楽を聴いているんですか?また、とても多忙なのただと思いますが空いた時間などに映画を観ることはあるのでしょうか?もしあるのなら最近のお気に入りの映画を教えてください!
ベタな質問ですみません。

私の作品を観てもらってうれしいです。ありがとう。
私の方は、確かに映画館に行きたくても行けない日々が続いていますが、自分の創作や仕事に関係する映画を、DVDスクリーン映写で頻繁に参考映写して観ています。純粋に観客としてという見方ではないのですが、最近では西部劇/アンソニー・マン監督「裸の拍車」、ルイス・ブニュエル監督「アルチバルト・デラクルスの犯罪的人生」、ジャン・ルノワール監督「素晴らしき放浪者」とかが面白くて感動しました。時代劇/山本薩夫監督「忍びの者」三隅研次監督「座頭市地獄旅」クリント・イーストウッド監督「ペール・ライダー」「アウトロー」とかもしっかり観ていなかったので、見直してみてもっと早くしっかり観ていればよかったと後悔しました。封切り中の映画では、「ミスト」というのは是非観に行かなければと思ってます。
音楽もロックは仕事絡みで聞く事が多いです。ここ数年ずっとハマって聞いているのは、ジミ・ヘンドリックスとセロニアス・モンク(JAZZ)です。ここ最近では、ボブ・ディランのアルバム「ローリングサンダー・レビューLIVE」と、封切り映画公開絡みでじっくり聞き直した「ジョイ・ディヴィジョン」の「リマスタリングCDいろいろ」(詩曲の素晴らしさ、マーティン・ハネットというミキサーのセンスや技術)には、改めて衝撃を受けました。あ、そうそう、鮎川誠さん率いるロケッツのアルバムの中の曲、「ロケット・シャッフル」というのが、最近、私の頭の中でよく鳴っています。
次の新作も是非、観て下さいね。

石井聰亙

2008.6.8



Q:エレクトリック ドラゴン8000Vは白黒で撮 られていましたが、白黒で撮る大変さなどはありませんでしたか? (メイクや画面の配色など)自分も今度、白黒で映画を撮りたいと思っています。何かアドバイスなどありましたらお願いします。

白黒映画は、特に撮影・照明の腕、演出家の映画言語への理解力等がきっちり試されます。白黒フィルムはもちろん色の情報がなく、カラーフィルムに比べてフィルムの種類や感度が極端に限られていますから、白黒特有の、光と影の間に横たわる階調の豊かさや深みを出す事で、写す世界をくっきり創り上げます。原則的に、撮影時に丁寧な狙ったライティングをし構図をしっかりさせないと、白黒の良さが生かされないと思います。それが良い方向に決まると、映画ならではのイマジネーション溢れる世界観を創り出す事ができます。(ヴィデオでも原則は一緒です)。
私自身は白黒映画がとても好きです。色という情報が省かれてピュアな異次元になっているので、作り手の表現したいコアな部分がよりはっきりし、映画ならでのアナザーワールドを創りやすく、観客の想像力に訴えかける力がより強まると感じています。漫画も基本は白黒だから、余計な情報が省いてあって、その世界とお話だけに没入しやすいですよね。

石井聰亙
2008.5.28



Q:古い話になりますが、2005年新宿ロフトプラスワンの大江慎也のトークイベントにゲスト出演された時に「今出ている「爆裂都市」は不本意な形で出ている」というような主旨のことをおっしゃっていましたが、具体的にはどのようなことなのでしょうか?そして、この先、監督の理想の形で出ることはあるのでしょうか?

「爆裂都市」のDVDは私や撮影技師の笠松君への連絡がなく勝手に作業が進められ発売されたものです。この映画に関しては現行の日本の法律ではこちらに著作権がないのは事実なのでそういうやり方をこちらは阻止できないのです。旧作品の場合でも監督や撮影技師の立ち会いの下、本来の撮影や音響の意図を正しくDVDフォーマットに移し替えるべく、その時点で最善のデジタル化作業がなされるべきだと思います。そうでないとこの作品を購入していただく皆さんに対して失礼で、とても残念な事です(結果的にこの商品は映像状態に関しては悪くはない事がわかりましたがその経緯に全く納得いきません)。
私が他の旧未デジタル化映画作品を最善の状態でデジタル化して保存する為に、こちらが自力で仲間や協力者と努力しなければならないと頑張ったのも、こういうようなやり方がなされている事に対して、正しいデジタル化を示し提示するという意味も大きかったです。

石井聰亙
2008.1.29



Q:BOX2...思ったより早い発売で、大の石井監督ファンとしては、大変嬉しく思っております!!!
「水の中の八月」を撮られていた時...福岡市役所にバイトに行っていて...石井監督の高校時代の同級生の方が上司で、いろいろな話を聞かせていただきました!!! 映画のエキストラにも参加させていただくという、貴重な体験もさせていただきました。
そんな撮影現場の博多では...「水の中の八月」等イベントが企画されていないのでしょうか...?是非やっていただきたいのですが...


どうも暖かい応援ありがとうございます。博多で記念イベントやりたいのはもちろん
山々なのですが、現実的な所で上映イベントの会場運営を取り仕切る人材問題や、何
よりかかる費用に対する収支勝算が見えず、現在の所、残念ながら断念しておりま
す。地元の応援がもっと増える事を念力込めて祈り続けます。今後ともどうぞよろし
くお願い致します。

石井聰亙
2007.10.30



Q:はじめまして。高校時代、石井監督作品に衝撃を受けて映画業界に入りました。
普段は役者として活動させていただいているのですが、この度自主制作で映画を監督しました。
先日の追悼のざわめきの公開記念の80年代インディーズムービーの特集上映にとても刺激を受け、監督してみようと思ったのです。
まだまだ甘いところがたくさんあるかとは思いますが、是非尊敬する石井監督に観ていただきたいです。
ご迷惑でなければDVDをお送りしたいのですが、どちらに送りすれば宜しいでしょうか?
お忙しいかとは思いますがお返事いただけたら幸いです。
宜しくお願い致します。

ご連絡どうもありがとうございました。
当方、現在、自分自身の次回作の成立の可能性へ向けて、また神戸芸術工科大学での実習授業へ向けて、またその合間にDVD関連を含めその他もろもろの仕事をこなしておりまして、正直、まったく時間的に(特に精神的に)余裕がありませんので、いつ観るという事はお約束できなくて申し訳ないのですが、下記へ送っていただければ幸いです。どうぞ宜しくお願い致します。

〒104-0032
東京都中央区八丁堀3丁目1番10号 大澤ビル3F
アグン(株)

石井聰亙
2007.10.24



Q:先日、松井良彦監督の「錆びた缶空」を観て来ました。
狂映舎時代の8mm作品の撮影・編集で参加されてますが、照明がすごく良く映え、「あんな狭い部屋なのに綺麗に照明があたっているなー」と感激しました。と同時に、走るシーンのカメラワークや編集は、さすが石井聰亙と思わせる「画」で、すごく楽しめました。
撮影時の苦労話や面白話があればお聞かせ下さい。

いつも大変ありがとうございます。
松井良彦監督の「錆びた缶空」懐かしいです。
主人公達が住んでいるあのアパートの部屋は、「SHUFULL」でも使った私が住んでいた(いつも同居人が出入りしていた)練馬の6畳間です。
観ていただいていればわかると思いますが、部屋や便所を血まみれにしていますし、無茶苦茶やってますよね。
松井君の世界観が凄かったので撮影する時の精神状態を冷静に保つのが大変だったのを鮮明に覚えています。
緒方明監督の8mm作品「東京白菜関K者」でも、私が撮影をやっています。
キャラクターは全然違いますが両作品の撮影とも自分でも好きです。

来年一月には、また大阪でもDVDBOX2関連イベントやらせていただく予定にしてますので、また是非どうぞよろしくお願い致します。

石井聰亙
2007.10.17




Q:DVDのVOL.2の発売を楽しみにしてるものです。質問ですが、『走る!』のフィルムは現存していますか?あと記憶ちがいでしたら申し訳ないですが『一世風靡セピア 現在が好きです』も監督の作品でしたか?

『走る』という作品は、大学の3年実習課題用に創った16mmの10数分もので、SEX PISTOLSやCRASHはじめ、洋楽をかけまくりなので音楽著作権料の問題もあり商業的な販売はできません。
『一世風靡セピア 現在が好きです』はディレクターズ・カンパニー在籍時に受けた仕事でドラマ仕立ての確か30分位のプロモーション・ビデオですね。予算や時間が大変だった事を覚えてます。
両者とも今回のDVDBOX2には入りません。
まもなくこのホームページでDVDBOX2に関する様々な告知や情報を流します。
どうぞよろしくお願いいたします。

石井聰亙
2007.10.14



Q:はじめまして。私はノブと申します。
石井監督はUAの「悲しみジョニー」のPVを撮られたとネットでみたのですが、どこかでそのPVが観れる所があるりますか?教えてください。
もし観れない、もしくは観るのがムズカシイのであればどんな作品だったのか教えていただければウレシイです。よろしくお願いいたします

私のCLIP監督作品「UA 悲しみジョニー」も収録されたDVDが、
「ILLUMINATE UA The very best clips」
というタイトルで、VICTOR ENTERTAIMENTから出ている筈です。\3990です。
詳しくは「WHATS NEW」コーナーの一番下にある、「過去の記録」に入り、その一番下に情報があります。どうぞよろしくお願い致します。

石井聰亙
2007.8.2




Q:あおもり映画祭お疲れ様でした。終始、泉谷しげるパワーが爆裂してしまい、司会進行の方もついに誘発され、収集を誰もつけれない状態が、めっちゃおもろかったです。
現在進行中の企画、すごく楽しみにしています。嫌がる泉谷さんはロケ隊の慰問と称し、秘境でアコースティックライブで盛り上がっていただきましょう。
熱い作品期待してます。

青森までお疲れ様でした。泉谷さんの爆発凄かったですね。
こちらももう早く撮影に入りたくて仕方ないです。新作映画の方いろんな意欲作の仕込みが進んでいますが、本格的活劇では3つの大作が進んでいます。それぞれ調整に時間がかかっていていてまだお知らせできないのがほんとに残念。俺も待ちきれん!

石井聰亙
2007.5.25



Q:いまアメリカのDC近郊に住んでいます。
アメリカ東海岸での作品上映や講演の機会などはありますか?監督。ご活躍期待しています。


YAMASHITA、ってアッシがよくしっている山下君ですか?
アメリカの東海岸では、今のところ作品上映や講演の機会は具体的には決まってないです。残念ながら。NYではいろいろGOODでエキサイティングなお話を以前からもらってたんですけど、何かいまひとつ、自分がノらなくて特集上映決めてません。
911もあったし、そこに乗り込むにはなんか対抗できる新作とか持っていって勝負したいんだよね。

石井聰亙
2007.5.30



Q:一般人(芸能事務所に所属していない)が石井監督の作品に参加できる機会というのは有りえないでしょうか?

作品にご参加ご希望お尋ねの件、誠にありがとうございます。
この先、また、状況は変わるかもしれませんが、今現在、お答えできる範囲の中でご返答させていただきます。
現在、色々な新作プロジェクトが進行中ですが、まだ発表できる段階のものは残念ながらなく、ですのでご参加を募集する一般公募のようなものも行なっておりません。
この先どうなるか全く予定はわかりません。ただ、大きな予算の映画だけでなく、自主制作的な作品や突然の実験的短編も常に視野に入れて作品構想を練っておりますので、色んな方の参加を、突然、こちらからお願いする時もあるかもしれません。
その際には、専門の係りを設けたり各種メディアやこのホームページに告知させていただきたいと思いますから、その際はどうぞそちらの方にご連絡下さい。
もし、そういう機会がありましたら、何卒よろしくお願い致します。

石井聰亙
2007.5.17



Q:私は先生ローマに見た!ちょっと恥ずかしかったので話せなかった。私は日本文化会館で日本語勉強した。映画は一番大好きなものだ。本当にPASSIONだ!日本の映画はとても面白い。とくに石井聰亙の映画はとてもオリジナルな映画だと思う。私の夢は映画世界で経験することだ。では、

わざわざメールいただきありがとうございます。残りの上映も是非見て下さいね。それぞれ個性的ですから。

石井聰亙
2007.4.2



Q:出雲に居られるんですね。神といえば、昨年秋田住職に狂映舎時代の「神が堕ちて来た日」をお借りし、その画像が浮かんでなりません。

まもなくローマです。

石井聰亙
2007.3.22



Q:特に質問ではありませんが、先日大阪の芸術家で森村泰昌という方の、制作現場をボランティアで手伝ってきました。その時に演出として東京から今野裕一さんが招かれていました。お手伝いしている時は知らなったのですが、「WAVE」や「夜想」の編集者だとあとで聞き、もう少しお話できたら良かったと思った次第です。 今でも交流はおありですか?

いつもお世話になっています。森村さんが大阪で大変エキサイティングな試みをされると噂は聞いていました。その現場ですか。確かに私も今野裕一さんには「WAVE」や「夜想」が活発な時にお世話になりました。工作舎の「遊」同様今でも手に取る時がありますが、とても面白い雑誌でしたね。 その後今野さんとは舞台関係でお会いしたような記憶がありますが、基本的にはあれ以来しばらくお会いしていないですね。
お元気そうで何よりです。

石井聰亙
2007.3.18



Q:石井聰亙監督へ。突然ですが、お聞きしたいことがあるのでメール致しました。永野十、または、電龍田磁魅という名で活動しているアーティストがいるのですが、この人物は石井監督及 び監督の作品と何か関係あるのでしょうか?この若者、幾つかのサイトを運営し、サブカルな活動を行っているみたいで、HPを見てると石井監督と何かと繋がる部分が多いので、監督ともう既に面識があってこういう活動をしているのか?次回作(いつ製作されるのかわかりませんが)「ED8」の2作目がどうなるのかとても気になるので、今後「ED8:2」を製作する予定はあるのか?を含め、今後の監督の作品動向を教えて頂けたら幸いです。石井監督ファンより

上記の方の名前見ただけでは、ちょっと心あたりを思い出せません。すみません。
「ED8」の続編については、封切り直後から具体的プランがあって何度か立ち上がりかけましたが、資金面の問題で実現には至っていません。正統続編は「打倒!ティム・バートン」を目指したいからね。今もこのプランは生きています。チャンスを創って撮りたいです。2004年に韓国全州映画祭からの依頼で「3人3色・『Mirrored Mind』編(「鏡心」の原型版)」を創った時も、実は「ED8」のスピンオフ企画の意味も込めて「雷電仏蔵」主演のサイコサスペンスX悲恋ラブストーリーを撮る為プランを練ったのですが、予算と制限長さが大幅に合わずに、これも断念せざるを得ませんでした。

今現在、具体的に取り組んでいるのは、インディーズでは撮れない規模の劇映画複数です。
2001年位からずっと準備している作品もあるし、依頼から始まった作品もあります。自分にとっては全く新しいチャレンジ展開の作品ばかりですから、コアなファンの方はまた驚かれるでしょう。人間ドラマの深化や海外撮影の多さや無国籍感が増す言語などが表面上の違いに写るかもしれませんが、より激しく、美しく、映画として満足感と感動が残る、スケールアップした娯楽世界が実現できるように日々牛歩前進しています。早くバンバン撮りたい。待っててね。

石井聰亙
2007.2.14



Q:初めまして。僕は現在、日芸の映画学科に通っています。石井監督が先輩で光栄です。監督は何コース出身でいらっしゃいますか。あと、監督の時代の学生・授業はどんな感じでしたか?正直、今の学校はぬるいです。お前本当に映画好きか?っていうやつとか、お前の考え古過ぎじゃねえ?って教授ばっかりです。映画は一人でできるものではないし、学校以外に作品を一緒に作る友達もいないので僕はぬるま湯に浸かってただ毎日イライラしているだけです。昔はもっとギラギラしてたのでしょうか。。。

だ、そうですよ、宮沢先生・・・私のプロの知り合いのお子さんも来年二人日芸映画に入るみたいだし、さすが日芸まだ期待されてるんだね(うちの大学も負けられん!)

私は監督コースでした。中退だけど。私の時は面白い先生いましたよ。ゲスト講義も刺激的だったし。でも、状況を自分好みに面白くするかどうかは結局はあなたの問題ではないでしょうか?俺もいつも不満一杯あったけど、大学に期待なんかしていなかったし。主体はこちら側にある筈だから。ただ待っているだけでは何も与えられないし状況はいつまでも変わらないですよ。いつでもどこでも一緒です。自分が行動しないと。確かに原則的に映画は一人では創れないけど、やろうと思えばできるし(私は神戸芸工大でその具体をやり始めたし)。仲間も自然には集まらないですよ。集めなきゃ。

ものとものが一緒にあっても、あるいはただ混じるだけでは化学反応って起きにくい。
時に猛烈に激しく、時にはじっくり慎重に、かき混ぜたり、燃やしたり、ぶっ冷ましたり、時には予測不能で無謀な挑戦が何か新しい「触媒」を導きだす結果になる。風穴あけないと風は流れませんよ。あ、これって映画に限らず新しいものを生み出す時の、創作や表現、グループ活動全般に共通する事じゃないか?

後輩頑張れ!

石井聰亙
2007.1.20



Q:お世話になってます。ブログにもあったように、怒涛の1年も師走となり来年に結びつく良い年であったことは、ファンとしても喜ばしい事です。さて、横浜で販売となる「アジアの逆襲 サントラ」は一般発売されるのでしょうか?それとも現地限定でしょうか? お答えよろしくお願いします。

いつも応援ありがとうございます。遅くなりましたが、横浜で販売となった「アジアの逆襲 サントラ」は音楽担当・小野川君の手作りのイベント用特別品でしたが、好評だったため、販売ルートを探してみるとの事です。情報が入りましたらこのHPでもお知らせします。
コアなファンの皆様のおかげで来年早々DVDBOX2の準備に着手できそうです。来年もヨーロッパ含め各地で活発な関連上映会開かれる予定なのでどうぞよろしくお願い致します。新作も着々進行中です。


石井聰亙
2006.12.13


Q:自分は専門学校で映像を勉強している1年生です。
中学生の時に石井聰亙監督の映画を見て以来、完全にパンクムービーフリークになってしまいました。ぜひ尊敬する石井聰亙監督の下で働かしてください。
なんでもします。監督の弟子にしてください。お願いします。

まず、編集ソフト「ファイナルカットプロ」をガンガン使いこなせ、映画の編集をやる能力があれば、一緒に仕事をやれる可能性はあるかもしれません。あるいはすぐれた映画脚本家の本格新人は常にこちらからも探し続けています。現在それ以外の弟子はいりません。仕事現場で即戦力として一緒に切磋琢磨して働ける人でないとかまっている余裕はないんです。或いは、今年から神戸芸術工科大学・先端芸術学部メディア表現学科で少数の生徒さん相手に授業を受け持っていますが、来年度から本格的に実習中心の講義に本腰入れます。こちらには力を入れています。既に他の専門学校生との事で難しいかもですが、改めてここを受験していただくのもオススメします。頑張って下さい!

石井聰亙

2006.12.7



Q:以前から気になっつてたのですが90年頃wowwow後援で短編を作りませんでしたか?宝生舞さんや松尾スズキさんが出演してました。それは発売されたりどこかで見ることできますか?返信よろしく御願いします。

それは、1993年に発表した「TOKYO BLOOD」(16mmブローアップ35mm カラー スタンダード 37mins.)ですね。実際はこの短編は「STREET NOISE」「自転車」「穴」「HEART OF STONE」と題された4つの短編作品としてWOWOW放送用に創ったものですが、のちに製作サイドの強い要望によりこの4つを合わせて37分の短編映画として、他の監督達の短編とともに「J MOVIE WARS vol.1」として映画館で封切ったものです。
WOWOW放送バージョンと映画バージョンは著作権の問題から音楽が複数入れ直されていてさらにステレオからモノになっていますが、私の次回のDVDBOX-2で、最初の放送時のオリジナル状態で収録したいと考えています。
詳しいデータはこちらのHPの「JAPANEAS FILM WARK」コーナーの中に置いてあります。ご参照下さい。

石井聰亙
2006.12.2



Q:初めまして、自分も今回の初期作品集を購入したのですがかなり満足しております。ですが、1/880000の孤独の完全版は日の目を見る事はないのでしょうか??音楽や映像をオリジナル完全ノーカット版で是非拝見したいです。何とか調整できないものかと思い思わずメッセージしてしまいました。

DVD-BOXご購入誠にありがとうございます!「1/880000の孤独」は8ミリ映画で撮られました。8ミリは撮影したオリジナルフィルムで一本しかないポジネガをそのまま映写機にかけて上映するという方式で、上映のある毎に傷つき、時にはフィルムが切れて損傷し、その都度短くなるというのが運命でした。また、時間が経つと作品に対する自分の気持ちも変わり編集し直した部分もあります。ですので完成直後の映像バージョンは現存していません。
また音楽については、この映画は上映たび毎に音楽を入れ替えたいという狙いが当初からあり、オリジナル音楽というものは存在していません。今回DVD-BOXに収録するに当たっては著作権フリーのバッハの音楽を使ってありますが、完成直後はジョン・コルトレーン「至上の愛」を使用しました。その後もっとも多く使用したのはTHE POP GROUP「HOW MUCH LONGER」+PIL「メタルボックス」+ストラングラーズ「レイブン」の組み合わせでした。時に坂本龍一「B2-UNIT」+ジョン・レノン+オノヨーコ/ソロとかも試しました。機会があれば一度上記の音楽を聴いてイメージを膨らませていただければ幸いです。

石井聰亙
2006.11.23



Q:石井監督、DVD-BOX発売関連イベントツアーお疲れ様でした。
10月15日ロフトプラスワンでのバトルトークイベントから都内で行われたイベントは仕事の都合で行けなかった数本を除いてはほぼすべてに足を運ばせていただきました。自分の人生史上初めての「おっかけ」行為です。
DVD-BOXに収められた6作品もさることながら、関連ライブ、爆音上映、そしてインストアイベントでの監督のコメントに大変感銘を受け、触発され、毎回毎回「こうしちゃおられん」という気持ちに駆られました。爆音上映の後なんぞは吉祥寺サンロードを駅まで走り、それでも足らなくて真夜中に最寄り駅の手前で降りて全力疾走で走って帰ってしまったほどです。
最後の最後の渋谷店イベントのみ入場券が必要だったのでDVD-BOXは渋谷店で購入し、最後の最後でようやくサインを頂けた時は達成感で胸がいっぱいでした。Tシャツにサインをしていただき、帰り道はまるでモンモンが入ったかのように強くなった気分と誇らしい気分で、自然と胸を張っていまし た。
私は現在27歳で、監督が本BOXに収録の映画を撮った年齢よりもずっと歳を取ってしまっている訳ですが、自分にはまだまだ走り出す熱気と走り続ける体力があるのだということを実感しました。個人的なことで申し訳ありませんが、未来だのという不確かなものに保守的な姿勢をとらなければならん、でもそうじゃないんじゃないか、とここ1年ほど悶々としていて、ちょうど1年経ってこの素晴らしい機会に巡り合うことができて、今は壁があろうとそんなものは壊していけばいいのだと思っています。
ロックとはいろんなものを壊しながら走り続けることだ。そう思いました。
監督がトークショーでおっしゃっていた
「このトークショー見に来る人は一人で来る人が多いね。一人で来る人はなんか熱いものを持っている人なんだろうね。そういう人たちの勢いとか熱いものが集まって、何かが起こるんよ。地殻変動というか。今は休火山の状態だけど必ず爆発するね」
という言葉にグラグラしました。思い上がりかもしれませんが自分のことだ!と思ったものです。
熱いものが込み上げてきて、何か起こしてやろうじゃねえのと誓いましたよ。
石井監督、本当にDVD-BOX発売ありがとうございます。素晴らしいイベントの数々をありがとうございます。この1ヶ月間、石井監督を追っかけることができて本当によかったです。次は石井監督のバイタリティを追いかけたいです。追っかけて追っかけて、いつか追いつけるように。これからも応援しています。頑張ってください!
監督が走り続ければ走り続けるほど、私も遠くを目指しますから。


おっかけ、どうもありがとうございました!私もつい最近まで突然街を走りだす癖(とくに酔った時)があったので、お気持ちよくわかります。立ち塞がる壁は「体当たりでぶち壊す」というのがROCK流の王道だと信じますが、時に、「よじ登る」、「なきものと念じすり抜ける(難易度高)」も有効かと思います。これから寒くなります。現場労働にはドカジャンとホッカイロは必需品です。お体大切に。こちらも先を目指して逃げて逃げて逃げまくります。

石井聰亙
2006.11.23



Q:DVDボックスを購入し、早速拝見させていただきました。なつかしい映像で全作品一気に観てしまいました。小生は8mm版「高校大パニック」をあの富士映劇で初公開の当時に観させて頂き、「突撃博多愚連隊」も博多初公開の時に見ましたよ。当時石井監督から直接チケットを購入させていただきました。「狂い咲きサンダーロード」は福岡東映の地下の劇場で見させていただきました。当時感じることが出来たエネルギーは今でも生きていますね。興奮しながら見てしまいました。「シャッフル」すごすぎます。好きな作品です。そういえば、DVDのオーディオコメンタリーで「狂い咲き・・」はテレビで放映されていないという話題がありましたが、数年前CS放送・日本映画専門チャンネルで放送されていますよね。我家にビデオが残っています。ところでBOX2はどの作品まで見ることができるのでしょうか?計画等あればご教示ください。

どうもありがとう!!あなたのこの鑑賞体験は貴重な石井聰亙映画作品公開黄金コースの生き証人です。すごい!!私も全部覚えていて忘れられませんが。
「狂い咲きサンダーロード」がTV放送されているとしたら、私に無断でされた事ですね。
それは大変悪い状態のソースなので今すぐ忘れて下さい。
BOX2は、DVD化されていない作品すべてを希望していますが、どうなりますかね。

石井聰亙
2006.11.10



Q:公式HPの存在を知らず、ご報告が遅れました。当方の月刊メールマガジン「試写室だより 封切はこれからだ!」第4号(7月30日発行 31人の映画評論家が選んだ月間の表ベスト&裏ベスト)で山田宏一氏が監督の作品を選んでおられます。

表ベスト:石井聰亙監督30周年記念「2006年石井映画への旅」
石井聰亙監督のデビューから30周年を記念して、沖縄本島の北端、北谷町美浜アメリカンビレッジで催された沖縄国際映画祭プレイベント「おきなわシネマ&ミュージック・フェスタ2006」の特別企画としてDVD上映されました。映画祭の企画者・ディレクターの小松沢陽一氏の司会による石井監督のトークとともに緊迫した感動的な一夜になりました。東京でも、その他の場所でも、つづいて上映会が催されるものと思われます。石井監督自身による自作のモンタージュ、そして『ELECTRIC DRAGON 80000V』『シャッフル』。共感にせよ異和感にせよ、安易な反応をあらかじめ拒否するような確信犯的な狂騒にみちた映像とサウンドに圧倒されます。映像はあえぎ、走り、サウンドはけたたましくざわめき、戦慄する。石井監督が自らのキャリアと作品行為の軌跡をおどろくほど率直にさらけだし、問いただした「総括」であり、新しい「映画への旅」を予告するすばらしいマニフェストのようにも思えます。(山田宏一)

山田氏は、最新号(10月30日発行)では『映画監督って何だ!』をベストにされています。
「試写室だより 封切はこれからだ!」の詳細はこちらをご覧いただけますと幸いです。
http://www.ne.jp/asahi/regard/best-urabest/

これもご連絡どうもありがとうございました!!
山田宏一氏のご支援とてもうれしいです!!
励みに新作のほうも突進します!!

石井聰亙
2006.11.10



Q:DVD−BOX、買っちまったじゃね〜の!
早速、観ちまったじゃね〜の!最高、面白かったじゃね〜の!“1/880000の孤独”のラストは、非常に残念だったじゃね〜の!DVDでも問題だったのでしょう・・・ “狂い咲きサンダーロード”と“シャッフル”は、普通に本編を先に観る方が良いのか、オーディオ・コメンタリーで先に観る方が良いのか、監督はどちらがオススメでしょうか?“サンダーロード”のオーディオ・コメンタリーは、笑ってしまいました・・・ 発売されたばかりでなんですが、DVD−BOX Vol.2期待しています!!


買っていただいてどうもありがとうじゃね〜の!!
やっぱ、まず本編を観ていただいて、それからオーディオ・コメンタリーを楽しむと
いうのが、基本コースではないでしょうか?

石井聰亙
2006.11.10



Q:石井監督、ご無沙汰しております。DVD-BOX発売、ばんざ〜い♪タイトルを見ただけで、頭の中にぎゅるんぎゅるんと爆音が鳴り響くような初期作品の数々…まさに垂涎モノです!早速、日本の母もしくは未だにPUNKの弟に頼んで送ってもらおうと思っとります。(しかし、60ウン才のおばちゃんがこのDVDを購入する光景ってのもすごいかも…)今から、DVD発売が待ちきれません〜 ハアハア…イベントに参加出来ないのが寂しいです。それから、石井監督が映画出演!と思ったら、藤江さんの監督デビュー作品なのですね。こちらも、そのうち機会があったら是非ぜひ観てみたいと思っています。遅くなりましたが、監督三十周年おめでとうございます。 石井監督のこれからますますのご活躍をお祈りしております。「アメリカで石井作品観るんが、何で悪いとやー?!」

お久しぶりです!メールどうもありがとう。
ブッチャー・・・失礼、旦那さまもお元気ですか?
こちらの初期作品、反社会性不良純度100%ものなので、アメリカ・カントリー市民はひっくりかえるかもしれませんね。どうぞよろしくです。純な生徒たちには悪影響なのでマジ控えた方がいいかもね。こちらは懲りずにますます爆裂!します。またね。

石井聰亙
2006.10.10



Q:狂い咲きサンダーロードのDVDは単品では販売しないのですか?まだ中学生の私は万単位の
BOXセットにはとても手が出ません。なのでDOうか狂い咲きサンダーロードを単品でもDVD化して下さい。宜しくお願いします!!!

ホントに中学生がこのサイト見とうとや?ありがたいリクエストですが、今回のBOXセットは数年間の調整期間を経てまだ最終作業中の段階なので、そうそう簡単に次の段階の準備は難しいです。ゴメン。確かにBOXだと中学生には高いでしょうから、いつかは考えないとね。ただ、中高生がこれらの作品見て不良に感染しても俺は知らんけんね。

石井聰亙
2006.9.9



Q:狂い咲きサンダーロードのDVD化、非常に嬉しいです。ですが、まだこの作品を体験してない私としては大スクリーンで狂い咲き〜を見たいのです。しかし10月28日の爆音上映はオールナイトということで18歳未満の私は見ることが出来ないのです・・・(号泣)なので、どうか狂い咲き〜だけでも爆音上映とは別に映画館で上映してくれないでしょうか?心の底から宜しくお願いいたします。そして、もっと欲を言わせてもらえばその際に「TOKYO BLOOD」も一緒に上映してもらえると死ぬほど嬉しいです。

これはとてもうれしいご要望なのですが、それなのに大変残念なのですが、吉祥寺バウスシアター10月28日(土)超爆音上映オールナイト以外に、「狂い咲きサンダーロード」も「STREET NOISE」(=ex TOKYO BLOOD第一話)も上映予定はないそうです。
今回のような石井監督の意図に添った上映機会はよほどの事がないと(30年に1回?!)実現できない事ですので(その分、関係者の苦労と熱意は並々ならぬ物があります)ご興味有る方は、超能力使ってでも、是非、もぐり込んで下さいね。

回答者:アンディ山鼠(やまね)(石井聰亙監督の親戚件秘書です)


なんとか機会を考えたいとは思いますが、場所や費用やもろもろの事情があっての事なので、やはりここしばらくは無理かな・・・ごめんなさい。
10月23日(月)新宿ロフトのBURST・GIGS初日、ギターウルフLIVEにぶつけて、「狂い咲きサンダーロード」の一部を編集したものを映写するとかはありますが。
しかし高校生が公式にはオールナイト上映見れないなんてひどい国になったもんだな。
俺、高校の時にオールナイトイベントで観た貴重な映画体験の魔力は今でも凄いインパクトで残ってる。映画好きがあれが味わえないなんていかんね!

石井聰亙
2006.9.8



Q:片目の王様こと辻村です。沖縄では審査ご苦労様でした。石井監督が上映中一番笑っていてくださった事がなにより誇りに思います。連絡先などおわたしそこねてしまったので、よろしければメールにでも連絡下さい。殺し屋の映画、自分にもなにかやれることあったら言ってください。是非お仲間にいれていただけたらと思います。微力ではありますが宜しくお願いします。

「片目の王様」本当に面白かったですよ、辻村監督。
これからもこの路線を邁進する意気、心強く、ますますとても楽しみです。
こちらが関わっている今回の企画は、残念ながら辻村君的路線では全くないのですが、
話したい事もあるので、後で、また連絡します。どうぞよろしくお願いします。
また、上記に関係ない業務連絡ですが、白石監督、もし、これを見てたら連絡先がわからないので、アドレス教えて下さい。

石井聰亙
2006.7.6



Q:DVD-BOX発売に合わせた大阪でのイベント、大変面白かったと、知り合いから聞きました。地元、福岡での開催予定はないのでしょうか....? 

福岡は初期作品の撮影地でもあり、協力者や応援団もたくさんいる地元なので、私自身は、是非、福岡でもイベントやりたいのですが、今のところ未定です。
私だけの力ではどうしようもない事ですので、残念です。実現に向けてプランしてくれている関係者はいますので、もし、万が一実現したら絶対来て下さいね。

石井聰亙
2006.7.4



Q:上映会本当にお疲れ様でした。 打ち上げの席でも少し触れましたが、3月から休職しており、この上映会に参加することで大変自信を取り戻し、良い治療薬となりました。
これは実は、仕組まれていたシナリオで、自分はそこの一出演者になっていると考え、現実と向かい合える前向きな状態になりました。
新作もすごく楽しみにしておりますので、お体には充分ご留意され、またお会いできる日を楽しみにしております。 

Q:大阪での6月24日のイベントで初めて石井監督の初期の映画を観させてもらいました。感動しました!!ほんま初期衝動を感じました。『狂い咲きサンダーロード』は終わるのが22時40分でみたかったのですが学生でしかも制服で来ていたので観れませんでしたが『突撃 博多愚連隊』や『高校大パニック』、『シャッフル』を観させてもらい圧倒されました。多分この思い出はずっと消えずに残り続けます。それぐらい衝撃的でした。特に『高校大パニック』は年頃が近くてうちの学校でも起こりそう?な映画やったのですごく印象的でした。また、10代のこういう映画を撮って欲しいです。もし作られたら絶対観にいきます!!
僕はウィルスレーベルという中学生が社長のレーベルの関西支部をやらせてもらっています。もしよろしければhttp://virusrabel-goods.seesaa.net/に観に来てください。オムニバス渡したかったのですが渡せませんでした。送らせてもらってもよろしいのでしょうか??でも、送り先がわからないので多分送れません。いらっしゃったとき渡しとけばよかったと常々後悔しています。もしよろしければ、ファンレターとかの送り先教えて欲しいです。身勝手ですいません。
長くなってすいませんでした。今後も応援しています。がんばってください!!

大阪上映イベントに熱く協力していただいて本当にありがとうございました。
予想していなかった若い観客との新たな出会いも、また、刺激的でした。
2本の新作を準備中ですが、1本は高校ものです。
今までとは全く違うタイプの作品ですが、かってない世界へ皆さんを連れていこうと張り切っています。お楽しみに。

石井 聰亙
2006.6.27


郵便物の送り先は、
104-0032
東京都中央区八丁堀3−1−10 大澤ビル3F
アグン(株)  石井 聰亙 宛
でお願い致します。

管理人Y



Q:以前より石井監督の作品を拝見しておりました私ですが、まことに偶然にも会社の上司が石井監督の同級生と知り大変驚きました。そんなこともありちょっとHPを覗かせていただいたところ、過去の作品の中に私の崇拝する大友克洋氏原作の映像があり再び驚かされました。
「だからなんだと!」というような話で申し訳ございませんが、これからも今までと変わらず石井監督の作品を純粋に楽しませていただきたいと思いますのでよろしくお願いします。

1981年「SHUFFLE」が、大友氏原作短編「RUN」の映画化です。
機会があったら、是非、観て下さい。
大友克洋さんには、実は長編劇映画のオリジナル・シナリオを書いていただいた事もあり(諸事情で実現できず不義理してしましました。大変面目なく感じています)、近い内に、是非また一緒に劇映画の仕事をしたいと強く希望しています。今度は準備は整いましたから。
今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

石井 聰亙
2006.1.12



Q:今回、DVD-BOXが発売されるということで、今から大変楽しみです。絶対買います!
「水の中の八月」は、未DVD化ですがDVD-BOX Vol.2で発売する予定はあるのでしょうか。
また、単品での発売は今後あるのでしょうか?大好きな作品なので強く希望します!


「水の中の八月」は、昨年から、こじれた著作権利問題解決に向けて、法律専門家の力も借りて地道に活動しています。何より作品を最高の状態で補修保存したいと切望していますので、DVD-BOX Vol.2に収録用に、ハイビジョンデジタルマスターを何としても創りたいです。
今後も努力を続けます。
それと、つい最近、メイキングスタッフが撮影したこの作品撮影の詳細な記録(数十時間!)映像がとても良い状態で残っている事がわかり、これも同時になんらかの形で作品化できないかと思案している所です。
どうか今後の「水の中の八月」復旧活動を応援して下さい。

石井 聰亙
2005.12.11



Q:もう、20年以上、石井監督を博多の地で追い続けています。この前は、図書館のイベントに出られたんですね。殆どのトークイベントに参加しているのでショック...しかし、情報不足とOLなので仕方ありません....
石井監督を追い続けるのと同様に、ルースターズを追い続けています。みんな同じように歳をとっていっていますが、昨年、ルースターズを映像にして感じることがありましたか?
私は、未だにどんなに昔のルースターズがカッコよかったかを語り続けています...昔の。

今回の福岡のイベントは急遽決まってしまった事でしたし、平日の早い時間でしたので大変失礼しました。次回は是非ご参加お願い致します。

デビュー当時の「ルースターズ」の比類なきかっこよさは、確かに奇跡的伝説だったと思います。今回私が向き合わせてもらった”現在”のルースターズの存在と演奏には、表面的な「かっこよさ」という事と別の、何か言いようのない至高なものに触れているという充実感を感じました。最後のFUJIロックフェスのステージには、別の意味での奇跡を感じました。

若い時代の刹那的な一瞬の輝きの奇跡、それぞれのメンバーの生き様や活動の結晶の集大成である今回の奇跡。もちろん両者の質は全く違いますが、若い彼らには真似できない今の彼らの「かっこよさ」にも、私は感動しました。
「ルースターズ」はやっぱり凄いバンドで、あのメンバーも凄い奴らです。

石井 聰亙
2005.11.2



Q:仙台の上映会の際、ロビーで握手をして頂いた者です!先日はありがとうございました!
ノイバウテンの「半分人間」と同様、監督の作品である「ザ・スターリン」の「ストップ・ジャップ」等のプロモビデオ作品は、第2弾以降に含まれる予定はあるのでしょうか?


上映に来ていただいて誠にありがとうございました。
「ザ・スターリン」の「ストップ・ジャップ」等のプロモビデオ作品は、DVD-BOXに入れる予定はありませんでした。映画の場合と違ってアーティスト側の問題でもあるからです。
ですが、そのような御希望が多い場合は、今後は関係者と状況を検討してみます。
「ザ・ルースターズ」のDVD-BOXの特典映像用に、こちらが当時撮影した8mm映像を提供した際、他のロックバンドのライブ8mm映像も多数発見されました。
これなども状況が整えば、お見せできると思います。お楽しみに。

石井 聰亙
2005.11.2



Q:「狂い咲きサンダーロード」はDVD化されないのですか?また何か事情があるなら、それはどういう事情でDVD化できないのでしょうか?

「狂い咲きサンダーロード」は掲載されていますように、来年初旬にDVDBOXとして発売予定です。他のラインナップは「高校大パニック」「1/880000の孤独」「突撃!博多愚連隊」「シャッフル」「アジアの逆襲」です。
詳しくはこちらのホームページまで、よろしくお願い致します。

管理人Y
2005.10.25



Q:僕は、今なお「半分人間」が、本当に素晴らしい映像だと思っています。
好きな映画は?と聞かれると、まず半分人間が頭にあがります。
「半分人間」をまたどこかで観たりすることはできないのでしょうか。
今後も、病気をもぶっ飛ばしてしまうような、石井監督の映像を楽しみにしております!

このHPでもお知らせしていただいていますように、私の初期作品の権利を整理し、未DVD化作品を高品質デジタル化して、BOXセット等で順次発売してゆく為のプロジェクトが、現在着々と進行しております。
「半分人間」は、第2弾BOXセットに入れるプランがあります。
それが進行すれば、「半分人間」のDVD化や上映イベント等も進みます。
今後の進行等は、すべて第1弾BOXセットの手応えに関わってきますので、是非応援して下さいね。
どうぞよろしくお願いいたします。

私、最近、ずいぶん吹っ切れてきていまして、今後は過去作品をすべて統合したような『熱く激しく面白くぶっ飛んだ美しく深い』新作を撮り続けるべく、今は新シナリオ修行に明け暮れています。新作はしばらくお待ち下さい。
ご期待を上回るものをお見せするべく映画力をガツンと鍛えます。

石井 聰亙
2005.10.20