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「鏡心」を観ました。
すごく好きなところとすごく苦手なところが混在していましたが、
いちばんすばらしいと思ったことは、
「よくあちらの世界を、あの場所にいるときの独特な気持ちを
映像にしたなあ」ということです。
あの独特な美しさと泥の感じ、そして光や水の感じ、
少しさびしいような感じは、まさにあのままだと感じるのです。
あちらの世界の光を映像にしたというだけで、
もうこの映画の試みは成功していると思います。
あのような世界と気持ちをそのまま映像にしたいということは
この世の映画監督すべてが夢見ることではないでしょうか?
それは完璧にうまくいっています。
あの場面は奇跡だと思います。観るほうは奇跡ですむのですが、
撮るほうがどれだけの技術と精神性をもって取り組んだのかを思うと、
頭が下がるような思いです。
きれいなものを観せて下さり、ありがとうございました。
きれいな夢を見たような後味がのこっています。
よしもとばなな(作家) |